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打撃練習をする川崎選手 |
来季は、オレが塗り替える!川崎宗則選手が、シーズン最多安打のプロ野球記録更新を誓った。前日6日に阪神マートン選手が、94年オリックス・イチロー選手(現マリナーズ)が樹立した記録を16年ぶりに更新。この日、ヤフードームでの全体練習を終えた川崎選手は「すごいね、マートン」と偉業をたたえながら、悔しさをあらわにした。
川崎選手「悔しいね。イチローさんの記録は、僕が抜きたかった。今度は、僕がマートンの数字を抜けるように頑張る。」
最高のシーズンだったが、1つだけ宿題が残った。今季は球団記録となる190安打をマーク。新選手会長としても、チームを引っ張り7年ぶりのVに大きく貢献した。だが、師と仰ぎ心酔するイチロー選手の大記録を自分以外が塗り替えたことだけは、純粋に悔しさとして残った。
イチロー選手とは06年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でチームメートになった際に弟子入り志願してから、4年連続で自主トレを行っている。師匠のフォームを見続けキャンプから取り組んだアッパー気味のスイングで、今季は球団記録も更新。だが師匠に認めてもらうためには、大記録を自分が超えなければいけないことはわかっていた。
悔しさをパワーに変える。1週間後にはCSファイナルステージが開幕。この日の全体練習でも、大きな声を出しチームの雰囲気を盛り上げた。「また明日からも頑張ります!」。CS、そして日本シリーズも制し、来季に弾みをつける。