2010/10/08 (金)

杉内投手、CSファイナルステージへ向けて万全の仕上がり

フェニックス・リーグのロッテ戦で先発し、6回3安打1失点と好投した杉内投手
フェニックス・リーグのロッテ戦で先発し、6回3安打1失点と好投した杉内投手
中6日で「CS開幕星」に自信あり!杉内俊哉投手がクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージへ向けて万全の仕上がりをみせた。フェニックス・リーグ、ロッテ戦(アイビー)に先発。1回こそ1点を失ったが、その後6回3安打1失点で対戦相手になる可能性があるロッテ打線に格の違いを見せつけた。先発が決定している14日のファイナルステージ第1戦の勝利でチームを日本シリーズに導く。

14日のCSファイナルステージ第1戦へ「準備OK」を告げる76球だった。9月25日日本ハム戦で涙の完封劇を見せて以来、中11日という久々の実戦。立ち上がりこそ2安打で1点を失った。だが、2回からは圧巻の投球。気合十分のマウンドさばきで、5イニングを打者15人で片付けた。最終6回も2者連続三振を奪うなど計8奪三振。「変化球がよかったね」。1週間後に迫った決戦へ向け、ボルテージを上げた。

杉内投手「ブルペンからストライクが入ってなかったんで不安もあったけど、途中から気持ちも入った。(CSまで)あと1週間なんでね。何より、今日投げられたことが大きい。ぶっつけ本番は苦しいんで」。

昨年はCS第1ステージ(対楽天)の初戦に先発したが、まさかの3回途中7失点KO。秋山幸二監督が「中9日くらいか、力んでたな」と話したように、シーズン最後のマウンドから登板間隔が空いたことも乱調の要因だった。過去CS、プレーオフには4度先発し、1勝3敗と苦手にするが、いずれも登板間隔は10日前後。今回はシーズン同様に中6日でマウンド立つことができる。この日の万全のピッチングでさらに自信は深まった。

相手は、ファイナルステージで対戦の可能性もある3位通過のロッテだった。2軍メンバーが中心とはいえ、杉内投手も「(情報は1軍に)行くでしょうね」とデータ解析に当てられることを見越していた。最新の状態を惜しげもなく披露することは、マイナスとも考えられるが、そこはエースとして、堂々たるものだ。

杉内投手「全然気にしない。自分の投球をするだけだから。変化球はよかったけど、立ち上がりの直球の精度がまだ。あと1週間で調整したい」。

ロッテに手の内を隠すどころか、恐怖すら植えつけてみせた。チームは過去5年プレーオフ、CSに敗れ日本シリーズ進出を逃した。もう一方の2位西武渡辺監督からは「シリーズに行けた実績がない。おもしろくなるよ」と、負の過去を意識させるような発言も出ている。「頭(初戦)勝つとかなり有利になると思うし。勝てるよう頑張ります」。1勝のアドバンテージがあるだけに、初戦を取れば相手に与えるダメージは絶大。中6日で臨むエースが、6度目の正直をチームにもたらす。
関連リンク > 、
関連リンク > 試合日程・結果
関連リンク > 順位表
関連リンク > メディア出演情報
関連リンク > チケット情報を見る

(提供:日刊スポーツ新聞西日本

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 杉内投手、CSファイナルステージへ向けて万全の仕上がり