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1回裏1死、バットを折りながら中前にチーム初安打を放つ本多選手 |
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1回裏1死一塁、打者松中選手のとき、二塁盗塁を決める本多選手。野手西岡選手 |
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3回裏1死一塁、二塁盗塁の際の相手失策で三塁に進みガッツポーズする本多選手 |
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3回裏1死一塁、打者小久保選手の時、2つ目の二塁盗塁に成功する本多選手。捕手的場選手の送球がそれて三進する。野手井口選手 |
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3回裏1死三塁、中犠飛を放つ小久保選手 |
本多雄一選手が、自慢の足でロッテバッテリーを崩した。初回。中前安打で出塁すると、いきなり走った。次打者松中信彦選手の初球はウエストボールだったが、あっさり二盗成功。シーズン59盗塁で初の盗塁王に輝いた男は、ペン投手&的場選手のバッテリーに重圧をかけた。
本多選手「ペンのクイックはビデオで見ていたから、初球から走れた。」
圧巻は、得点に結びついた3回の盗塁だ。二塁失策で出塁。右投手が相手の場合、対左投手時よりもリードを1歩分小さくし、土と人工芝の境目に左足にかける。次打者松中選手への初球の前に、ペンから2球続けてけん制を受けた。「(一塁までの送球)到達は遅いというのが分かった。あれで(リードを)もう1歩取れると思った。半足分出られる、と」。リードが広がったのは、わずか10cmほど。だが、相手投手の動きを見極めれば、怖いものはなかった。
そこからスタートを切る振りをして揺さぶり、1死後に二盗。的場選手の二塁悪送球も誘って、三塁を陥れた。小久保裕紀選手の犠飛で3点目のホームイン。貴重な追加点をもぎ取った。初戦は2度一塁に出ながら、成瀬投手&的場選手バッテリーに封じられた。うっぷんを晴らし、最高の笑顔で球場を後にした。「塁に出れば何でもいいんです。明日も(ロッテバッテリーを)揺さぶるリードをしたい」。第3戦も、ロッテ陣営にプレッシャーをかける。