2010/10/17 (日)

ホークス最強中継ぎ陣、虎の子の1点を守り切る

6回途中まで無失点に抑えたホークス先発のホールトン投手
6回途中まで無失点に抑えたホークス先発のホールトン投手
6回表2死一、二塁、今岡選手を中飛に打ち取りガッツポーズを見せる森福投手
6回表2死一、二塁、今岡選手を中飛に打ち取りガッツポーズを見せる森福投手
7回表2死二、三塁、3番手でマウンドに上がった攝津投手
7回表2死二、三塁、3番手でマウンドに上がった攝津投手
ホークスが誇る最強中継ぎ陣が、虎の子の1点を守り切った。6回表2死一、二塁でホールトン投手からスイッチした森福允彦投手が1イニングを無失点投球。7回2死二、三塁のピンチからは攝津正投手が1回1/3を完ぺきに抑えた。7年ぶりのリーグ制覇に貢献した最強中継ぎ陣がシーズン同様の好投で相手の反撃を許さなかった。

森福投手がサインに首を振った。1点リードの6回表2死一、二塁。一打同点のピンチで代打今岡選手への5球目だった。選んだ球はシュート。そこまで3球続けていた外角へのシュートを、あえて選んだ。「ストライクが取れて、勝負にいける球」。6球目も同じ球種で、力ない中飛に打ち取った。抜群の制球力が支える右打者外角への出し入れ。今季の大ブレークを支えた武器で、危機を救った。

大舞台で首脳陣の気持ちにこたえた。敗戦処理からはい上がり、シーズン終盤に勝利の方程式入り。度重なる好投で、い信頼は絶大なものになった。ただでさえシーズン以上に重圧がかかる試合で、リードは1点差。「使ってくれて『やってやろう』という気持ちだけだった」。緊張よりも、起用にこたえたい思いが勝った。

父の彰夫さん(57)は14日の初戦に愛知県から駆けつけ、試合後に食事をした。「だいぶ、心臓の毛が生えた」と息子の成長ぶりに驚いた。シーズン終盤の緊迫した場面での起用が自然と左腕のメンタルを強固なものにしていた。

勝利の方程式の先輩は、その上をいく鉄の心臓を見せた。7回2死二、三塁と一打逆転の場面で登板。首位打者の西岡選手に対し、外角へ143km/hの直球を投げ込むと2球目の144km/h内角直球で二ゴロに打ち取った。8回も2番から始まる打線を3者凡退。新人王になった昨季から2年連続で70試合以上に登板した鉄腕も「かなり緊張した」と珍しく緊張していた。それでもシーズンと変わらぬ安定感抜群の投球でねじ伏せた。

守護神・馬原孝浩投手へとつないだ2人の好投は、第4戦以降でも大きな意味を持つ。首脳陣は延長戦も見据え、防御率1.02の最強セットアッパー・ファルケンボーグ投手を温存していた。「(森福と攝津が)厳しい場面を抑えてくれたのが大きかった」。2人の中継ぎをたたえた秋山幸二監督の目は、CS突破を確信していた。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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