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3軍制を発表し、選手別データベースなどソフト「Χ援隊」(かいえんたい)を使ったIT野球の説明をする小林至取締役 |
来春から「χ(かい)援隊」と名付けた新たなデータ管理システムを導入、稼働させることを20日、発表した。小林至取締役が「選手のカルテを作成するなど、一貫性のある選手育成を目指し、新たなデータベースを作成する。現場とフロントが情報を共有できる」と話した。
選手の状態や評価、故障履歴、スコアラーによる他球団分析データ、査定ポイントなど情報を各ファイルに細分化してデータ蓄積することで、選手育成や入れ替え時などに使用できるという。映像もシステムが整い次第、取り入れていく方向。選手の個人情報なども取り込まれるため、ファイル項目によってアクセス権を制限する方法で管理する。これまで別々のシステムのもとファイル化されていたデータを、今後は1つのシステムに統合していく。
小林取締役は「現場の支援システムです」と、来季リーグ連覇への大きな武器となると説明。「χ援隊」の「χ」はデータ集合体を表すプログラム用語で、命名の由来は孫オーナーが尊敬する坂本龍馬が結成した「海援隊」という。