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ピッチングマシンをパソコンで分析する業者の関係者と金岡用具担当(右) |
パ・リーグの苦手投手を「新兵器」で克服だ!10日、宮崎秋季キャンプに、スライダー、シンカー、シュート、ジャイロボールなどすべての球種を再現できるピッチングマシンが登場した。
この日は機械の様子見もあり90km/hのスローカーブのみの試投だけだったが、松田宣浩選手、江川智晃選手、山崎勝己選手、中原恵司選手の4人が挑戦。打ち損じも多かったが課題克服に懸命だった。江川選手は「次は(ロッテ)成瀬さんのスライダーを試したい。チェンジアップも打ちたい。楽しみ」とチャンスを心待ちにした。
マシンはジャイロ技研(大分市)の開発商品。2つあるローターの角度や回転を変えてあらゆる変化球が投げられる優れものだ。打ちたい投手の球の回転数や回転軸の角度などをパソコン解析した数値を設定すれば、どんな投手の球種や速度も再現が可能といい、通常の倍近い132万円のハイテク機器だ。
CSファイナルステージで攻略できなかったロッテ成瀬投手のスライダーやシンカー、苦手とする日本ハム武田勝投手のスローカーブ、同ダルビッシュ投手のフォーク、スライダー…。球速は160km/hまで可能で高速スライダー対策も問題ない。立花義家打撃コーチは「目でとらえるにはいい。フォーム固めにも役立つのでは」と前向きにとらえた。
球団は19日のキャンプ終了まで活用する方針を固めた。今後は改良もされ、バージョンアップされる予定。この機械、実はロッテに売り込まれたが、導入されることはなかったという。使いこなしてCSの借りを返したい?