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笑みを浮かべ投内連携のメニューをこなす新垣投手。左から下沖投手、森福投手 |
秋山幸二監督が新垣渚投手の完全復活を確信した。18日に都内で開催されるプロ野球コンベンション出席のためキャンプ地宮崎を離れる。秋季キャンプを総括し新垣投手の来季ローテーション復帰を期待した。野手の成長株には今宮健太選手の名前をあげた。
秋季キャンプで印象に残った選手を問われた秋山監督は迷わず答えた。
秋山監督「渚(新垣)はね、キャンプ後半からいい形になってきて、この前(13日)の巨人戦でもいいものを出し続けているね」
復活の兆しを見せている右腕の名前を出した。最近3年間でわずか4勝。プロ8年目の今季は右肩故障で1軍登板ゼロという屈辱的なシーズンに終わった。今キャンプは再起をかけて08年春以来のA組入り。ほぼ1日おきのペースでブルペン投球を続けた。
9日から合流した武田一浩臨時投手コーチの指導で大きなきっかけをつかんだ。「腕を思い切り振れ」というアドバイスから、球に本来のキレが戻ってきた。13日の巨人との練習試合では2回を4K無安打に抑えた。武田コーチのもと、新球ツーシームにも取り組んでいる。
秋山監督「武田臨時コーチに技術面と精神的な面をアドバイスしてもらって少しずつ変化している。いい方向に向かっている感じがする。このまま続けていけば、来季の柱の1本になってくれるんじゃないか」
秋山監督の期待通りに新垣投手が完全復活すれば、右の先発の有力候補となる。和田毅投手、杉内俊哉投手、小椋真介投手と「同級生カルテット」でローテーションを形成することも夢ではない。
新垣投手「そういう風になればいいと考えていますが、まずは自分との戦いに勝たないと」
新垣投手は足もとを見つめて1歩ずつ前進する。来季日本一を掲げるチームにとって先発右腕の柱は必要不可欠。新垣投手が再び輝きを取り戻せるかがカギになる。