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ミズノアドバイザリープロスタッフ会議に出席し、グラブをチェックする内川選手。右は広島石井琢選手 |
08年型バットで200安打だ!横浜からFA移籍した内川聖一選手が日本人右打者では史上初の年間200安打を目指す。来季から右打者最高打率をマークした08年に使用していた素材のバットに変更することを明かした。アドバイザリー契約を結ぶミズノ大阪本社でスタッフ会議に出席し、商売道具にこだわった。
内川選手が、新天地での偉業に照準を定めた。日本人の右打者では史上初となる年間200安打。ヒットマンが、ヤフードームへと本拠地を移す来季、この記録達成を狙う。
「最高打率では一応名前を残したけど、200安打でも残したい。今季はずっといい感じじゃなくて、180本以上ヒットを打てた。自分を出せればいけると思う」
偉業に向け、右打者最高打率をマークした08年に使用していた素材のバットに変更する。アドバイザリー契約を結ぶミズノ大阪本社でスタッフ会議に出席し、バットの素材変更を決断。打率3割7分8厘をマークした08年に使用していたホワイトアッシュ素材に回帰する。
「来季はホワイトアッシュに戻す。打った感じが柔らかいので。自分が安心できるものを使いたい。わがままを言わせてもらえる立場にもなってきたので」
今季はアオダモとメープルの2種類の素材のバットを使用していた。比較的折れにくい性質を持つ材質で「1つのバットを長く使いたいという考えもあった」。ただ、かつての打感が忘れられなかった。謙虚な性格もあり、バット素材の変更を申し出せずにいたが、同社と正式にアドバイザリー契約を結んで踏み切った。さらに「新天地での挑戦」という思いが背中を押した。
素材は変更するが「王の言葉」は守る。FA交渉の席で尊敬する王球団会長から「君の打撃スタイルは変える必要はない」という言葉をもらった。広いヤフードームに本拠地が移るが、バットの形状などは変えるつもりはない。
「ホームランを期待されているわけではない。それよりも(打)率であったり、安打数」
安打量産型バットを手に新天地での大暴れに準備を整える。