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ドラフト1巡目の山下選手は、秋山監督から出迎えられ握手を交わす |
「1番・捕手」を目指します!ホークスの新入団選手発表が8日、福岡市内のホテルで行われ、ドラフト指名された5選手が出席した。1位の山下斐紹(あやつぐ)選手(18=習志野)は「走る捕手」としてアピールすることを宣言。50m 5秒9の俊足を生かし「捕手は鈍足」のイメージを覆す考えを示した。
No.1はもちろん、オンリーワンの捕手になってみせる。ドラフト1位の山下選手が目指すのは、捕手としては異例の1番打者だ。
「1番とか2番を打ちたい。足を使える、今までにいないキャッチャーになりたい。打者としては川崎さんとか西岡さんみたいな選手が目標です」
プロでは、足を武器にする。180cm、80kgと、がっちりした体格で、高校通算35本塁打を放った。だが、走れば50m 5秒9の俊足。ドラフト指名翌日の指名あいさつでも、捕手初の盗塁王を目標に掲げた。同じ左打ちで俊足の川崎宗則選手を生きる教材として、目指すプレースタイルは足を生かした切り込み隊長だ。
「どんどん走りたい。打撃では(野手の)間を狙って抜いていきたい」
ファンを沸かせる選手になる。会見の席では、隣に座る秋山幸二監督の印象を聞かれ「足が速くて尊敬できる」と答えた。秋山監督は西武時代の90年に35本塁打、51盗塁でプロ野球史上初の30本塁打&50盗塁を達成し盗塁王にも輝いた。「ホームラン打者は鈍足」のイメージを覆した指揮官にならい「捕手は鈍足」の固定概念を壊すつもりだ。
自宅が千葉マリンスタジアムに近いことから、小さいころはロッテのファンクラブに入り右翼席で応援していた。ホークスから指名された直後の日本シリーズは複雑な気持ちでロッテを応援したという。
「(千葉マリンの右翼席に)本塁打を打ってみたい気持ちがある」
目標は大きいが、地道にやっていく決意だ。
「1日でも早く1軍に上がりたいけど、捕手はそんなに簡単なものじゃないこともわかっています」
規格外の捕手、山下選手がヤフードームを沸かせる。