2010/12/10 (金)

多村選手、初めてのハワイ自主トレ

バンカーに打ち込み「撮らないで!」と苦笑いする多村選手
バンカーに打ち込み「撮らないで!」と苦笑いする多村選手
FA宣言してホークス残留が決まっている多村仁志選手が9日、来年1月にホークス移籍後初めて海外(ハワイ)自主トレに挑むことを明らかにした。チームけん引役の自覚たっぷりの男は、中堅から若手の指南役にも立候補。2年連続骨折の憂き目にあった松田宣浩選手に自身がメンタルトレを受けた経験を生かし、精神的なアドバイスを送るつもりだ。

まだホークスと正式残留契約を交わしていないが、すでに視線は来季にある。この日、福岡・糸島市内のゴルフコンペに出席。10日には自宅のある横浜に戻り、都内ジムで昼から自主トレのハードスケジュールを組んでいる。2011年に向け始動しているスラッガーは、横浜時代の2005年1月に米サンディエゴで練習したことはあるが、ホークス移籍後では、初の海外となるハワイ自主トレに踏み切る。

「来年はハワイで(自主トレを)やろうと思っている。(ハワイは)初めてですね」

常夏の島で汗を流し、プロ17年目への準備を整えることを明らかにした。日程は1月13日から10日間ほどで調整している。さらに主力選手としての自覚のコメントも残した。

「僕は技術を教える立場ではない。メンタル面とかそういうところをアドバイスできれば。今年(メンタルトレを)やってみてよかった。松田と一緒に頑張れれば」

多村選手は今季メンタルトレーニングに取り組み、打率3割2分4厘、27本塁打、89打点とチーム打撃3冠に輝く成績を残した。考え方にゆとりを持つことで自己最多のシーズン140試合出場。ケガに弱いとされてきたレッテルも返上。主軸の責任感が、2年連続骨折を味わった松田選手に助言を送る姿勢につながったに違いない。

さらに現在は日本ハムのダルビッシュ投手と同じ場所で練習しているだけに「若手投手にはダルビッシュの考えとかを伝えられたら」とまで口にした。

FA宣言後、ホークスとは残留で基本合意した。条件面の詳細のツメを行っている段階。「残ることは残る。まだ言える段階ではない」と多村選手。ハワイ自主トレではバットを振らず、体力強化につとめる予定。今季チームを優勝に導いた背番号6が、海外トレでひと回りもふた回りも大きくなって帰ってくる。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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