2010/12/13 (月)

小久保選手、新人選手に「豪快のススメ」

野球教室で女の子の素振りを笑顔で見つめる小久保選手
野球教室で女の子の素振りを笑顔で見つめる小久保選手
野球教室で子どもたちと記念写真に納る(左から)攝津投手、小久保選手、松井氏、藤原氏
野球教室で子どもたちと記念写真に納る(左から)攝津投手、小久保選手、松井氏、藤原氏
主将の教えは「よく学びよく遊べ」。小久保裕紀選手が新人選手に「豪快のススメ」だ。地元テレビ局の生放送に出演し、VTR出演した今年の新入団選手を初めてチェック。「目つきがいい」と褒めたドラフト1位の山下斐紹(あやつぐ)選手らに、練習も遊びも豪快にやれとアドバイスした。

プロ18年目の来季は40歳になる。大ベテラン小久保選手が、自身の年齢の半分にも満たない新人らに全力で遊ぶことを薦めた。

「すべてにおいて、出し惜しみしないこと。練習でも遊びでも、イキきらないと。振り幅を大きくするためにも」

小久保選手らしいメッセージだ。座右の銘は「一瞬に生きる」。2日にはこのテーマで小学校で授業も行った。「目の前のことに全力で取り組める人間になろう」と子供らに説いた。

今でこそ酒量は控えめだが若い時には豪快に飲んだ。だが翌日のグラウンドで全力プレーを怠ることは決してなかった。豪快に遊べなければ、豪快に活躍できる選手にはなれないことを新人選手にも伝えたかったはずだ。

ぶっ倒れるまで全力で練習することも命じた。生出演した地元テレビ局の番組内で、VTRを通して初めて今年の新人選手を見た。ドラフト1位の山下選手には、将来の正捕手として期待しながら猛練習の必要性を説いた。

「目つきがいい、やんちゃそう。あれくらいが伸びる。ガムシャラに死ぬほどバットを振ってほしいね」

自身も若い時に、キャンプ中はいつも球場を出るのが最後だったという。

「(裏方に)ごめんなさいと思ってたけど、宿舎に帰ったら19時半。今考えたらミーティングの時間が遅くなって先輩を待たせてたということ。でも遠慮していたらダメ」

それだけの練習がプロ17年間の活躍を支えてきた。可能性が無限にある新人らに、遠慮することを禁じた。豪快な主将が、来季も豪快にチームを引っ張る。

新人らにとっては雲の上の存在だが、小久保選手は個別に助言を求められることにも「ウエルカム!」と歓迎姿勢だ。「キャンプも同じ場所でやるわけだし」と常に門戸を開く考え。生放送では5秒間の「締めの言葉」をふられ「小久保裕紀、来年40歳。まだまだオジサン頑張ります!」とプレーで若手に負けるつもりはない。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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