熱中症になっちゃいました…。松中信彦選手が17日、1次自主トレを行ったグアムから福岡空港着の航空機で帰国した。12日に出発してから連日、徹底的に走り込んだという。張り切りすぎて熱中症になったエピソードを明かし、日焼けした顔をほころばせた。
「100mダッシュを50本走る予定だったけど、38本目で急に寒気がして。まあ、昨年の今とは走れていることで全然、違う。スパッツをはいた感じでは、太ももやおしりの回りの張りも違う」。
昨年10月に右膝を手術した。十分な準備ができないまま開幕を迎えた。2004年3冠王に輝いたスラッガーが、わずか79試合出場、2割3分5厘、11本塁打の成績にとどまった。だからこそ、完全復活への思いは人一倍強い。グアムでぎりぎりまで体をいじめたのも、同じ外野手・内川聖一選手のFA加入に刺激を受けたからだ。
「ランニングのメニューは1月(の自主トレ)にもとり入れたい。けがをする前と一緒というわけにはいかない。元に戻るのというのではないけど、昨年とは違う。楽しみの方が大きい。みんなが休んでいる時に体を動かしていきたい」。
帰国した今日18日からは精力的に筋力トレを実施する。22日からティー打撃も開始し、10月に手術した左手首の回復具合を確認。年明けには再びグアムへ渡り、走り込む。定位置獲得に向け、熱中症も辞さずのハードトレーニングで備える。
松中選手はこの日、王貞治会長の2000本安打指令を伝え聞き「まずは目先のことをしっかりやりたい」と表情を引き締めた。名球会入りへ、あと351安打。積み重ねてきた大変さも痛感しているだけに、まずはレギュラー返り咲きを目指し、日々の練習メニューを着実にこなしていく。