2010/12/20 (月)

和田投手、骨分析で150キロ超だ

V旅行から家族連れで帰国しタクシーに乗り込む和田投手
V旅行から家族連れで帰国しタクシーに乗り込む和田投手
V旅行から家族連れで帰国した和田投手は、大きな荷物を台車で運びタクシー乗り場に向かった
V旅行から家族連れで帰国した和田投手は、大きな荷物を台車で運びタクシー乗り場に向かった
骨まで分析して、開幕投手だ!和田毅投手が、2年ぶりとなる来季の開幕投手に照準を定めた。17勝で最多勝に輝いた今季は、リーグMVPを受賞。さらなる高みを目指し、ハワイV旅行中でもトレーニングを継続した。来年1月の自主トレでは、骨格の動きまでわかる動作解析システムを導入予定。球団最多タイの開幕戦3勝目を目指す。チームはこの日、ハワイから帰国した。

慢心などあるはずもない。リーグMVPの和田投手はV旅行中のハワイでも時間をつくり鍛え上げた。妥協を許さない性格は学生時代から。日本を代表する投手になった今でも「練習の虫」に変わりはない。今オフの気持ちの入りようはこれまで以上。2年ぶり開幕投手がそこにあるからだ。

「そういう気持ちがなくなったら僕はダメだと思ってやっている。『そこに絶対立つんだ』という思いを、最初に開幕をやらせて頂いた時からもっている」

3度目の大役に向け1月には骨の動きまで分析する。投球フォームを解析できるハイスピードカメラなど最新鋭の設備がそろう鹿屋体育大学で自主トレ予定。ここでは、動作解析などを行うが、母校早稲田大学の矢内利政教授が開発したシステムで、投球時などの骨格の動きを分析する。

「1度見たことがあるけどすごいですよ。骨の動きがわかる。力の伝わり方とかが分かると思う」

理論派として知られる左腕はこのシステムで球速アップを図る。パワーアップを来季へのテーマに11月末から約2週間米アリゾナで筋力トレーニングを行い体重は3kg増。最大の武器である球のキレに加えパワーとスピードをアップさせる。投球の幅を広げるという意味で自身初の球速150km/h超えも頭にある。

「(150km/hの)気持ちはあるけど、自然と出ないとダメ。腕っぷしだけで投げても意味がないんで。ちゃんとしたフォームで」

ライバル杉内俊哉投手とのマッチレースに、負けるつもりはない。練習が自信の裏づけ。ハワイV旅行中も、ほぼ毎日トレーニングを欠かさなかった。「休みすぎてもよくないんでメリハリをつけて」。夫人や子供との観光を十分に楽しみながらも、毎朝7時に起きてワイキキの町をランニングして下半身強化を怠らなかった。

開幕には特別な思いがある。2009年のオリックス戦では14奪三振で完封。2005年の日本ハム戦でも8回途中1失点で白星。来季オリックス戦で大役を務め、勝利を収めれば杉浦忠投手(元南海ホークス)、斉藤和己投手らと並ぶ球団最多の開幕戦3勝になる。

この日、V旅行を終え、午後7時前に福岡空港に到着した。「いいリフレッシュができました。明日から練習しますよ」。和田投手が来季、ヤフードームのまっさらなマウンドに上がる。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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