 | プロ初先発初勝利を完封で飾った大場投手 | 大学・社会人ドラフト1巡目ルーキー大場翔太投手(22=東洋大)が楽天戦(ヤフードーム)で初先発し、8安打無四球の完封勝利でプロ初勝利を飾った。新人で初登板初完封を記録したのは01年中村隼投手(日本ハム)以来22人目で、無四球達成はパ・リーグ初。開幕カードでは57年木村保投手(南海)以来51年ぶりの快挙で、「鉄腕ルーキー」の実力は本物だった。王ホークスは開幕3連勝となった。 球場が一体となって快挙を祝福した。9回。最後の打者高須選手を投ゴロに仕留めると、大歓声がマウンドに注がれた。相手のスコアボードに9つのゼロを並べた大場投手は2度、両手で力強くガッツポーズ。球団史上3人目、無四球となればリーグ初という初登板初完封を飾った瞬間だった。 大場投手「素直にうれしいです。すごく緊張したけど、自分の投球を心掛けようとガムシャラに投げました。本当によかったです。」 ヒーローだけが味わえる人生初のお立ち台とウイニングラン。熱烈ファンで埋まる右翼席へ走り「大場コール」を受けると、何度も頭を下げて感謝の気持ちを表した。初回、初球の146キロの直球で“大場劇場”が幕を開けた。4番フェルナンデス選手から、144キロ速球で初三振を奪った。「直球が一番自信のあるボールです」。その後もテンポよく楽天打線から凡打の山を築いた。27アウト中、半分近い13個が飛球アウト。その内10個が直球で詰まらせたものだった。「今日は直球に力があった。攻めの姿勢がいい結果につながったのかも」。プロ入り自己最速となる150キロもマークした。 |