2008/03/29 (土)

ニコースキー投手、新守護神の資質を示す

ニコースキー投手(右)は無失点に抑え初セーブをマーク
ニコースキー投手(右)は無失点に抑え初セーブをマーク

 クリストファー・ニコースキー投手(35)が来日初&チーム今季初セーブを挙げた。3-2の9回。好投した先発杉内投手からマウンドを引き継いだ。1死から安打を許したが最後は三振併殺で決めた。1軍ではアストロズ時代の98年以来、10年ぶりのセーブだった。昨年リーグ最多セーブの馬原投手が右肩炎症で離脱する中、2年目の左腕が新守護神の資質を示した。
 左腕でのガッツポーズに続き、駆け寄った田上選手の尻をグラブで思い切りたたいた。ファンから「ニコちゃん」と呼ばれる大男はそのあだ名のように、マウンドで笑顔満開だった。今季チーム初セーブを挙げたのはニコースキー投手だった。「気持ちを落ち着けて冷静に行こうと思っていた。攻撃的に投げることを意識してね」。自身来日初せーブ。つい、早口になった。
 杉内投手が1点リードのまま8回を投げ抜くと、首脳陣から「ゴー」の指令が出た。9回、先頭のブラゼル選手にカウント1―3としたが、最後は一ゴロ。G・G・佐藤選手に今季初安打を許しても、中村選手は内角直球で見逃し三振に仕留め、二盗を田上選手が刺してゲームセット。「投げるべき球を投げれば打ち取れる。冷静? もうオヤジだからね」。自分を信じて1イニングを投げた。
 日本初心者だった昨年はマウンド上で冷静さを失い、自滅した。クイック投球に苦しみ、杉本投手コーチから「1ボークにつき、罰金5,000円を取る。たまったら嫁さんに渡すぞ」と言われたことも。2年目の精神的余裕が、今の姿を生んだ。翻訳ソフトを利用して日本人のメール友達とのやり取りが日課。野球への適応だけでなく、語学力アップの努力も続けている。
 今季初登板の22日楽天戦は来日最長の3イニングを投げた。サヨナラ勝利で勝利投手が転がり込んだが、35歳の体は「ちょっと疲れていた」と正直だった。それでも西武戦前夜は大好きなダーツを楽しむほど回復。これでオープン戦を通じて13試合、17イニング無失点だ。首脳陣の評価が上がるのは当然だった。
 王監督は「球が速くなったよね。最後も中村のひざ元へドンといった。攻めの姿勢が出ている」と軽やかにドームの階段を上がった。それ以上に、キャンプ中にクイック指令を無視したニコースキー投手を口酸っぱく指導した杉本コーチも高評価だ。「去年より数段良くなっている。こういうところで投げたし、(打者の)右左、状況によるが、6、7割は任せていける」。馬原投手が抜けて、模索中だったストッパーの代役として期待した。
 メジャーでは98年アストロズ時代に3セーブを記録。「06年に2Aで、去年も2軍であるかな。メジャーだと、10年前か」。25歳の時に想像もできなかった日本での仕事。「信頼されるのはうれしいし、自信になるよ」。再びニコニコ顔で歓声の響く移動バスへと乗り込んだ。

 

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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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