2010.09.14 TUE
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現在2位のソフトバンクは首位・西武を3.5ゲーム差で追い、3位・ロッテとのゲーム差は「2.5」。頂点を目指しここから猛追撃を仕掛けたいところで、今日から上位を争う大事なロッテ3連戦に臨みます。
ところがその3連戦の初戦の先発を任された陽が、1回に四球やエラー絡みで2死3塁のピンチを招き、福浦のタイムリーで1失点。これでロッテに先制点を許してしまうと、3回にも味方のタイムリーエラーなどで更に2点を失ってしまい、守備の乱れからソフトバンクは序盤で3点のビハインドとなってしまいます。
何とかリズムを取り戻したい陽でしたが、5回に2死から2者連続四球を許したところで降板となり、ピンチを乗り切るべく2番手・森福がマウンドヘ。その森福はしっかりと火消し役を果たし後続を封じ込めると、続投した6回も三者凡退に仕留め、力投でチームに流れを引き戻します。
するとロッテ先発・マーフィーの前にヒットは放つも3つの併殺と2塁すら踏めずにいた打線が、7回についに反撃開始。1死からオーティズがセンター前ヒットを放つと、続く小久保が四球を選び1死2塁1塁と今日初めてのチャンス。ここで多村が初球のチェンジアップを完璧に捕らえ、グングン伸びた打球はそのまま右中間スタンドへ一直線。悪かった流れを多村の一振りでガラリと変え、貴重な第26号・同点3ランでたちまち試合を振り出しに戻します。
これで一気に追いついたソフトバンク。ところが、直後の7回裏に3番手・攝津をマウンドに送り込むも、その攝津がロッテ打線に攻め込まれ、井口のタイムリーで1失点。ロッテに勝ち越しを許してしまい、再び追う展開となってしまいます。
それでも1点差と、まだまだ諦めないソフトバンク。8回を4番手・ファルケンボーグが3人で片付け、1点ビハインドで迎えた9回の攻撃で、先頭・小久保のヒット、代走・城所の盗塁と相手エラーなどで2死3塁。このチャンスで、ロッテの3番手・小林宏が長谷川へ投じた初球がワイルドピッチとなり、3塁ランナー・城所がホームイン。土壇場で再び同点に追いつき、試合はソフトバンク・今季16度目の延長戦に突入します。
その延長戦は10回裏を5番手・馬原が封じるものの、11回に打線が2死から2者連続四球で得た勝ち越しのチャンスをモノに出来ず無得点。すると直後の11回裏、馬原が先頭・サブローのヒットから1死満塁のピンチを招き、続く西岡の1塁ゴロを捕った途中出場・明石のホーム返球が逸れ、痛恨のタイムリーエラー。両軍とも守備の乱れが得点に繋がってしまった試合は、最後もエラーで決着するというまさかの幕切れとなり、ソフトバンクはロッテに無念のサヨナラ負けを喫してしまいました。
それでも終盤に粘りを見せ、延長戦にまで持ち込んだ打線。中でも得点に絡んだ小久保・多村が2安打・マルチヒットの活躍で、中軸として湿りがちな打線を鼓舞。
チームは大事なロッテ3連戦の初戦を落としてしまったものの、他球場では首位・西武も敗れたため、そのゲーム差は「3.5」のままと変わらず。可能性がある限り、まだまだリーグ制覇の夢を諦めないソフトバンク。今日の一敗の悔しさに下を向かず、上を向いてただひたむきに次の一戦をモノにしたいものです。

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