12月28日(金)、ホークスジュニアが札幌ドームで行われた「NPB12球団ジュニアトーナメント2018 supported by 日能研」のグループリーグ2戦目に臨みました。
対戦相手は同じ「グループA」の北海道日本ハムファイターズジュニアチームでした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |
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14期生ホークスジュニアとして臨む最後の試合。独特の緊張感の中、試合が動いたのは四回だった。先頭の2番・吉岡大和キャプテンがこの日2本目の安打で出塁。そこからノーアウト満塁の絶好の好機を作った。ここで5番・塚本空輝選手が右中間を深々と破る三塁打を放って一挙に3点を先制した。なおも1死三塁から女子プレーヤーの穴井夢円選手がスクイズを決めてこの回4点目を挙げた。
先発は先制打の塚本選手。相手打線を四回までノーヒットに抑える快投でチームに流れを呼び込んだ。六回はサウスポーの尾方聡馬選手が持ち前の粘り強さで1回無失点に抑え、最終回は巴田琉碧選手が登板してリードを守り抜いた。
ホークスジュニアは残念ながら決勝トーナメントに進めなかったが、最後の大舞台で自分たちの力を発揮した。新垣渚監督は子どもたちを指導するうえで、1つの信念を常に大切にしていた。
「プロ野球を観ているとつい派手なプレーに目を奪われがちで、特別な練習をしていると思っているかもしれない。だけど、実際は基本の繰り返しです。宝くじみたいに一気に夢を叶えて上手くなるわけではない。それはプロ野球選手だって同じだよと伝えながら、一歩一歩を大切にすることを教えています」
小学生年代で得た貴重な経験とかけがえのない仲間とともに、ホークスの一員となった誇りも胸に彼ら、彼女たちは次のステージへと進んでいく。
「昨日は僕らが子どもたちにプレッシャーをかけてしまっていたのかもしれない。最後に今までやって来たことが出せたと思います。3カ月間の集大成として、勝って終わろうと子どもたちにも話をしていました。今までのプレーを見せてくれました。
大舞台の怖さ、真剣勝負の怖さも知ったと思います。でも、その中で日々成長していったと思います。この経験を今後に生かしてほしい。みんなプロ野球選手になりたいと思っている。その夢を叶えて再会できるのを楽しみにしています」
「緊張しました。でも、新垣監督からまず四回まで全力で行けよと言われていて、自分の思うようなピッチングが出来て良かったです。(先制打について)家でも自主練をしてきて、こういう舞台で打席が回ってきて打てた。練習のおかげだと思います。憧れは則本投手。プロ野球選手になりたいです」
「スクイズはコーチからのサインでした。期待に応えられてよかったです。札幌ドームは広くて、ドキドキしました。野球は兄がしていたのがきっかけで始めました。好きな選手は内野なら今宮選手、ピッチャーなら千賀投手です。この3カ月間は本当に早かった。でもいい経験をしたと思います」
2018年12月29日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)