2021/10/29(金)球団

藤本監督が就任会見「選手に寄り添い、長く強いホークスを」

10月29日(金)、藤本博史新監督の就任会見をPayPayドームのプレスカンファレンスルームで行いました。会見には藤本監督ほか、王貞治会長、三笠杉彦GMが出席しました。

藤本監督は大阪府出身の57歳。天理高校から1981年ドラフト4位で南海ホークスに入団。強打の右打ち内野手として、1988年から一軍定着しました。このオフに球団は九州移転し、福岡ダイエーホークスへ。藤本監督はダイエーホークス初期の主力選手として活躍。1990年にはサイクル安打を記録。1992年にはシーズンフル出場も果たしました。その後1998年シーズン途中にオリックスブルーウェーブに移籍。同年限りで現役を引退しました。17年間の現役生活で通算成績は1103試合、715安打で打率.235、105本塁打、419打点をマークしました。

引退後は福岡に戻り解説者などを務め、2011年からホークスで指導者となりました。一、二軍で打撃コーチを歴任し、2019年から2シーズンは三軍監督、2021年は二軍監督を務めました。

以下、会見の模様。

冒頭の挨拶

三笠GM

経緯について。皆さまご存じのとおり、シーズン終了で工藤(公康)監督が退任された中で新監督の選定に当たり、会長とも議論をしてきました。やはりいま一度、一、二、三軍、リハビリ組、そしてフロントなどチームを組織する、皆が一丸になって、日本一奪還に向けてやっていく中で藤本監督が適任ではないかということになり要請して、快諾していただいた。球団としてもしっかりバックアップをしていきたい。優勝奪還、そしてこれからの連覇へとチームを導いてほしい。

王会長

来年から指揮を執る藤本君。大変な仕事と思うけど、やりがいのある仕事です。南海時代からずっとホークスと一緒に歩んできてくれた人だし、一度ユニフォームを脱いで指導者として戻ってからも11年が経ちます。今のホークスを熟知している人。特に、これから先の戦力となる若い選手をよく知っているのが心強い。また新たな形でスタートするのに適任と思います。また、フロントと現場の意見交換を今まで以上に頻繁にして、風通しを良くしたい。新しいホークスのスタイルができるんじゃないかと期待している。

藤本監督

工藤監督の後、引き継がせていただきます藤本です。よろしくお願いいたします。今年は、コロナ禍の中で主力の長期離脱もあり大変苦しい戦いでした。来年はできるだけ怪我人を少なく、各選手が力をしっかり出せるよう、私、コーチ全員でしっかりサポートし、リーグ優勝、日本一を達成できるよう頑張ります。

質疑応答

三笠GM

――適任と考えた理由は?
「先ほど王会長からもありましたが、南海時代から知っていて愛されている人。そして11年間、一、二、三軍で指導者を歴任されて選手はもちろん、コーチやスタッフもよく知っているし、熱心に指導をいただいてきました。我々球団もチームが成績を出すには、一軍だけではなく二、三軍も総動員だと考えている。その意味でも適任と考えました。

王会長

――藤本監督とは、御自身が監督時代に選手として接していました。その頃の印象は?
「粘っこい野球をやってくれました。チームのシーズン成績は上がらなかったけど、その中で頑張ってくれた。南海時代からプレーしていたし、私のあまり知らないパ・リーグの野球を知っていたので頼もしかった。コーチとしても素晴らしい手腕を発揮してくれていた」

――指導者としての印象は?
「派手ではないけど、じっくり選手の特性を見ながらコツコツとやっていく。若い選手は頼もしかったと思う。ホークスは世代交代を迎えています。その意味で(就任は)グッドタイミング。一軍だけではなく、二軍、三軍とも徹底して情報共有していくためにもいい形となった。我々もサポートをするので、思い切ってやってほしい。監督にはそれぞれスタイルがある。前任者がどうだったとこだわらず、自分の信念を持った野球を通してくれればいい」

藤本監督

――今の率直な心境は?
「すごく緊張しています」

――就任を要請されたときは?
「こんな光栄なことは自分には巡ってこないと、野球人として思っていました。最初に要請されたときは不安だった。ただ家族とも相談して、こんな光栄な話をいただいたんだから思いきてやってみたらどう?と背中を押されました」

――いつ頃でしたか?
「シーズン終わりくらいですかね。聞いたときは、頭がポーっとなりました」

――改めてどんなお気持ちですか?
「王会長が言ってくれましたが、ホークスで11年間指導者をしてきました。若い選手を見てきた中で、今は一軍で活躍している選手の中でも一緒にやった選手多い。彼らのプレーをテレビなどで見ながら、もう少しこうしたら、ああしたらと思うこともありました。その意味では来季から思い切ってやれると思います」

――決断の決め手は?
「(監督は)プロ野球人として最高峰のポジションですよね。やっぱりやりがいがあると思います」

――工藤前監督とは話をされましたか?
「おととい電話で話をしました。『不安はあるけど、全力で頑張る』と言ったら『ヒロシだったらできるよ~』って(笑)。これからも電話などで話も聞きながらやっていければ」

――背番号は今年「76」でしたが?
「変わるみたいです。工藤監督の番号をもらいます(正式には未発表)」

――81番の印象は
「すごく重たいですね。7年間で5回日本一になった監督の背番号ですから。すごく勉強熱心だった。そこにはなかなか追いつかないと思うけど、近づくためにもらいます」

――今季のホークスの戦いをどう見ていましたか?
「グラシアルが筑後でリハビリしている姿を見て、早く戻らないかなと思っていましたが、結局は戻れなかった。飛車角の飛車がいない形ですから、大変だと思っていました」

――世代交代への期待も
「二軍に活きの良い選手がたくさんいます。ベテラン、中堅、若手が競争し合ってもらえればいい。レギュラーは決まっていない。若い選手も十分チャンスだと思ってもらっていい」

――レギュラー白紙ということですね
「王会長も世代交代と言われた。若い選手が出てこないと長く強いチームは作れない。若い選手に頑張ってもらいたい」

――藤本ホークスは、どんなチームに?
「長く、強くをまず考えたい」

――そのポイントは?
「今年は投打の噛み合わない試合もあった。コーチの人たちとも意見を交わしながらやっていきたい」

――目指す野球は?
「今まで常勝軍団。いきなり藤本になって、弱くなったと言われたくない。一人一人が一つの目標に向かってやっていく。そんなチーム作りをしたいし、明るくやっていきたい」

――試合の中でこだわりたいこと
「打つ方では得点圏の強さ。全部打てるわけじゃないが、チャンスに強い打者がたくさん出てきてほしい。投手は今年、特に中継ぎで四球絡みの失点が目立ちました。先頭打者を出すと失点につながりやすい。打たれるのはともかく、四球は良くない。コーチとどんどん話し合って、先頭の四球をなくすようにしていきたい」

――指導者としてのポリシーは?
「選手に寄り添うこと。それが一番だと思う。一人じゃなく全員一緒ですが、今年の二軍ではリチャードが一番メンタルが弱かった。なので、毎日部屋に来いと言って、話をしました。2、3分ですけど、毎試合やっていました。そのことでやる気を出す、本人がこうしたいというのを芽生えさせようとしました。他の選手も悩んでいたら相談を聞くし、寄り添うことはやってきました。ただ、リチャードも、小久保(裕紀)ヘッドが調子が良くなった時に上げてくれて7本塁打を打ったけれど、打率がまだまだ。バットをもっと振り込んでいってほしい」

――これから一軍監督となり、選手との距離感は?
「初めてのポジションですが、二、三軍の時はコーチのつもりで、打撃を見たり守備を見たりはしていました。できる限り続けていきたい」

――選手たちに伝えたいこと
「思いきってプレーすること。今も消極的になる選手はいます。前に出たミスはいい。下がってのミスはやめようと言っている。足が止まったり、後ろに下がると上手くならない」

――ブレイク期待の若手は?
「打つだけならば野村(大樹)、水谷(瞬)。十分にチャンスある。ただ、野村は守備を頑張らないと。今ならば4割くらい打たないと使うのが難しい。投手も150キロを投げる投手もたくさんいる。楽しみです」

――秋季キャンプは?
「今年は4位だったという結果があります。厳しいキャンプになる。野手はバットを振り込んで、投手は土台づくりがメイン。野村のようにバッティングよりも守備を重点的にやらないといけない選手もいる。個々のレベルを上げていきたい」

――育成と勝利の両立が求められます
「若手若手と言うけれど、若手だけで野球はできない。ベテランや中堅も一体とならないと強い野球はできません。柳田(悠岐)、中村晃、今宮(健太)、松田(宣浩)が若手と競争していくのが大事」

――ホークスに選手として入団して、40年ですね。
「短く感じます。ずっと野球関係にいるから。昔の映像を見たら、だいぶスマートでしたもんね(笑)。いろんな経験をさせてもらって、身につけたものがある。自分でいうのもなんですが、40年でだいぶ変わったと思う。もともと練習嫌いと言われた。だけど、それがいいのか?悪いですよね。練習したものが勝つんです。コーチになってそれが分かった。今の選手に練習嫌いはいないけど、もっとやらないといけないんだよ、ということを伝えたい」

――明日以降のスケジュールは?
「今日、宮崎に帰ります。(みやざきフェニックス・リーグを)あと3試合やって帰ってきて、こっち(福岡)の練習に参加します」

――ファンの皆さんへ
「来年は必ず巻き返します。応援よろしくお願いします」

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