
Osaka Classic

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今年で3年目の開催となった「OSAKA CLASSIC」(5月1日~3日、バファローズ戦、京セラドーム)。1983年の南海ホークスをモデルとした復刻ユニフォームを身にまとった鷹戦士たちは2勝1敗と「大阪近鉄バファローズ」を撃破。「大阪で一番強いんは、ホークスや!」と、“ふるさと”のファンとともに勝利の味に酔いしれました。
試合終盤にドラマが起こる劇的な勝ち方でした。初戦は1点を追いかける9回に李大浩選手がバックスクリーンに同点ソロを放ち延長戦に持ち込むと、10回に中村晃選手が決勝の押し出し四球を選び勝利。3戦目は0対2のまま9回表を迎えましたが、またも李大浩選手のバットから得点が生まれると、なおもチャンスで吉村裕基選手が逆転の2点三塁打を放ちました。
京セラドームのスタンドは南海グリーンに染まり、7回の応援歌も「南海ホークスの歌」。ジェット風船も緑、選手応援歌もかつての南海戦士のものが復活するなど懐かしさの中にも、熱さたっぷりの応援が現在のホークスナインに届けられました。
また、2日(土)の試合前イベントには南海ホークスOBを代表して山内孝徳氏が来場しトークイベントやメモリアルピッチを行いました。山内氏は「背番号19」で活躍し、通算100勝のエース右腕。昨年はソフトバンク2軍投手コーチも務め、若鷹投手の父親的な存在として熱心に指導も行っていました。トークイベントではトレードマークの「ひげ」の秘話を披露。「1984年に16勝を挙げたんです。『体も大きくない、球が特別速いわけでもない、こんな俺でも16勝できたのだから次は20勝。それを達成するまで髭はそらない』と願掛けをしたんですが、結局叶わずにそのままこうなったんです」と笑いながら話していました。福岡ではラジオのパーソナリティを務め、現在も社会人野球(九州三菱自動車)のコーチを務めながら解説もこなす山内氏だけあって持ち前の軽快なトークはバツグン。大阪のファンからもたくさんの笑いをとるあたりはさすがでした。
メモリアルピッチは「マウンドからきちんと投げるのは引退して初めてじゃないか」と不安な様子でしたが、見事なノーバウンド投球に成功。「緊張感のおかげかな。それにこの南海ホークスのユニフォームを着ることが出来たのが本当に嬉しかった。気持ちが若返りました」と笑顔いっぱい。「今度は社会人の日本選手権でこの球場に戻ってこられるようにしたい」と活き活きした表情で口元の髭を触っていました。
2015年5月4日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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