ホークスから1位指名を受けた近大の巽投手は、「お父さん犬」を抱きかかえ笑みを浮かべる

ホークスに1位指名を受けた巽真悟投手（21＝近大）は「外れ」ながらも1位で指名を受け、緊張で硬くなったほおを緩めたのは一瞬だけ。すぐに口元を引き締めた。「投手のレベルが高いイメージ。少しでもチームに貢献したい。勝てれば勝てるほどいい」。近大の榎本監督から「顔が似ている」と評判の楽天岩隈投手を引き合いに出され「大きな目標を持て。20勝できる才能はある」と振られると「20勝…頑張ります」と壮大な目標を口にした。
生まれつき肩関節が軟らかく「大きなケガはしたことがない」。小2から野球を始め、投手に転向したのが和歌山・新宮高2年の秋。1日おきに300球以上の投げ込みをした。指名直後には近大で2年先輩にあたる大隣投手から電話があった。「まさかオマエも来るとはな。一緒に頑張ろう」と激励されたが、電話を切ると「同じチームでやる以上は負けたくない」と闘志をのぞかせた。

（提供：西部日刊スポーツ新聞社）