 | | 1回表2死一、二塁、小久保選手は中前に飛球を打つ | 秋山ホークスが天の助けも借りて、好調楽天を止めた。初回に楽天・鉄平選手が打球を見失うラッキーヒットで主導権を奪うと、テコ入れを図った打線が今季2度目の2ケタ安打だ。投手陣も完封リレーと投打の歯車がかみ合い、借金生活の危機を乗り越えた。嫌な流れを断ち切ったホークスが、今日9日、今季初の連勝に挑む。 小久保裕紀選手がセンター前方に高々と打ち上げてしまった打球に、勝利の女神が宿っていた。1回表。2死一、二塁。先制機を逃したかのように見えた。だが、試合開始直後の薄暮の上空が秋山ホークスに味方した。中堅の鉄平選手が打球を見失い、2点先制打。思わぬ“天の助け”に試合後、一塁側ベンチ裏には笑顔の花が咲いた。 秋山幸二監督 「天が味方してくれたよ。1日のうち(薄暮は)5分くらいしかないからね。あの2点が大きかったよ。向こうの投手もあれでリズム崩したし、うちにとっても先制点が取れたのが大きかった。」 小久保選手 「神様ヒットや。(楽天先発の)朝井君ガッカリヒット。」 もちろん、神様に頼ってばかりではない。主砲・松中信彦選手が、2回表に一塁強襲の2点適時打。初回の左前安打、9回表の三塁線を抜く二塁打と合わせて、開幕5戦目で早くも3度目の猛打賞を達成。打率は驚異の5割2分6厘。今季初めてレフトの守備についたが、自慢のバットに影響なしと、打線をけん引。チーム今季2度目の2ケタ安打を引き出してみせた。“神様ヒット”の際には、一塁走者だったが、あきらめず全力で走ったことが実り「ナイスラン?当たり前じゃないですか。打った瞬間に(全力で)走るんですよ」と胸を張った。 野村楽天ストップへ、秋山監督も動いていた。この日3番に入れたのは、昨年朝井投手から7打数4安打(打率5割7分1厘)1本塁打と好相性だった田上秀則選手。初回の“神様ヒット”につながる出塁は、2死から田上選手が四球を選んで始まっていた。「流れを変えないといけなかったからな。いまひとつだったから」と秋山監督。前夜は楽天・田中投手に完封負けを喫し、この日負ければ借金生活に突入していたとあって、安堵(あんど)の表情ものぞかせた。 松田宣浩選手が故障した翌4日、秋山監督はこう話していた。「今の時期にしんどい思いをしていたら、いつかきっといいことあるよ」。勝利の女神も見捨てなかった秋山ホークス。波に乗るチャンスが来た。 |