破竹の勢いは止まらない。9月12日（水）のイーグルス戦（ヤフードーム）も5対3で勝利。連勝を5に伸ばし、さらにこの日首位ファイターズが敗れたために首位まで「2ゲーム差」に縮まりました。

「チームには連勝の勢いがあった。伸るか反るかという気持ちだったが、良い流れに乗って行けたと思います」と試合後に話したのは山田大樹投手。連勝中は先発投手がずっと白星をマークしており、山田投手もそれに続きました。8回を99球で投げ切るピッチングで2失点のみ。自己最多となるシーズン8勝目をマークしました。「それはどうでもいいと思っています。とにかく大事な時期に1勝できたことが大きいです」。この日の内容を問われても、「失点した場面は先頭打者に四球を与えたのがいけなかった」と不満顔でしたが、その後の2イニングをそれぞれ3者凡退に仕留めたのは大きな意味がありました。味方打線は序盤に得点を重ねたものの、5回と6回に続けて満塁機を逸していたからです。山田投手の好投が、相手に流れを渡しませんでした。

7月は防御率5点台とやや調子を落としましたが、8月は2.70、そして1.69とどんどん調子を上げています。自身初の2ケタ勝利も視界にとらえてきました。

打者では多村仁志選手が3安打1打点の活躍。ここ5試合中4度もマルチ安打をマークする好調なバットでチームを引っ張っています。「（タイムリーの場面は）得点圏のランナーを何とか返したいという気持ちだけでした。それより、ハセ（長谷川選手）のヒットで一塁からホームまで走って疲れました。褒めてもらいたい（笑）」と全力プレーに大粒の汗を流しつつ、勝利の喜びをかみしめていました。