アスリートマネジメントやセカンドキャリアサポート事業などを軸とした、ホークス球団の子会社「AcroBats株式会社」(読み方・アクロバッツ)が2019年8月1日に設立されました。9月18日(水)、ヤフオクドーム内のプレスカンファレンスルームにて発表会見が行われ、同社の安積研二代表取締役社長、事業・戦略・企画担当で元ホークス投手の江尻慎太郎氏、そして同社契約第1号の元ホークスのエース投手の攝津正氏が出席しました。
ホークス球団では従来から選手現役引退後の就業支援など、ソフトバンクグループとも協力をして積極的に進めてきました。その中で「さらにアスリート自らの経験や想いを広く社会に還元していき、企業・アスリートの双方にとって有意な価値を提供することにより、様々な分野で活躍する元アスリートを社会に輩出する仕組みづくりを実現」との理念から「AcroBats」設立の運びとなりました。
事業内容としては以下のとおり。国内外のアスリートやスポーツ文化人のマネジメントサポート。メディア出演や講演会などのキャスティング事業。地域・企業・団体での講演やスポーツ教室、運動会などイベント参加のプランニング事業。たとえば草野球の助っ人にホークスOBを呼ぶことなども可能となるでしょう。
契約した攝津氏は「引退をしてこの1年、楽しく充実した日々を過ごしています。ただ、これまで打ち込んできた野球に変わる熱中するものを探していますが、不安もありながら過ごしています。今回契約をさせていただき、自分の経験を広く社会に還元できるようになれれば嬉しいです」と話しました。
安積社長は「ホークスOBに限らず、他球団でプレーをされたプロ野球界OBの方はもちろん、JリーグやBリーグといった他競技で活躍されたアスリートの皆さんと協力していきたい」と展望を述べました。
江尻氏も「もしかしたら引退後の方が輝ける人生だってあるかもしれません。そういうキッカケを多くのアスリートの方と作っていきたい」と話しました。
社名の「AcroBats」には、『現役時代以上に輝き、アクロバティックなセカンドキャリアを過ごしてほしい』という思いが込められています。
2019年9月19日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)