2019/09/24 (火)
選手

小川2軍監督や若鷹がウエスタン優勝を振り返る

3年ぶり12度目のウエスタン・リーグ優勝を決めたホークスの2軍。チームを率いた小川一夫2軍監督は「2軍は優勝を狙っているわけではなく、1軍への戦力供給の準備、そして1軍が勝つための選手育成を行う場です」と話します。ただ、ファームの優勝が意味を持たないわけではありません。

「試合を行う中で『フォア・ザ・チーム』でプレーをすることは1軍で戦う時につながりますし、野球選手の本能として目の前の試合に全力を尽くして勝ちに行く気持ちは大切です」

今季は特に、若鷹野手に大きく飛躍を見せた選手が何人も見受けられました。田城飛翔選手は背番号「135」の育成選手ですが、ここまでチーム最多の109試合に出場して、打率.308で現在リーグ首位打者(現在2位)を争っています。「今年はヒットを打つことに拘ってきて、リーグ最多安打(現在106本)を獲ることが出来そうです。打っているというイメージを残すことが出来たのは良かったです」と手応えを口にしました。しかし、支配下枠を勝ちとれなかった現実から目を逸らすこともしません。「コラスとの違いは長打力。僕のヒットは単打が多かった。強い打球を求めるための努力をしないといけないし、次の段階として四球を選ぶことも大切。OPS(出塁率+長打率)を意識したい」とさらなる飛躍を見つめました。

今季、2軍戦で108試合に出場した増田珠選手も、ここまで打率.282、7本塁打、51打点と好成績を残しました。プロ1年目の昨季は三軍が主戦場でしたが、今季は2軍で多くの経験を積みました。「大きな怪我がなく一年間やれたのは自分の中で大きかったです。目標にしていた3割に届かなかったのは悔しい。ホームランも7本打てましたが、もっと高めていきたいです」と上を見据えました。守備でも高校までは外野手でしたが、プロ入り後は内野手に転向して、三塁手や二塁手として堅実なプレーを見せてきました。「オフは体重増、筋肉量を増やしたい」と成長を誓いました。

ホークスはウエスタン・リーグ優勝チームとして、10月5日(土)にKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で行われる「ファーム日本選手権」に出場し、イースタン・リーグ優勝チームと4年ぶりとなるファーム日本一をかけた戦いに臨みます。小川2軍監督は「ウエスタン5球団の代表として恥ずかしい試合は出来ない」と健闘を誓いました。


※成績は9月23日現在

2019年9月24日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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