12月20日（金）、新設された会長付特別アドバイザーに就任した城島健司氏が福岡市内のホテルで就任会見を行いました。

城島氏は長崎県出身の43歳。現役時代は福岡ダイエーホークス、福岡ソフトバンクホークスで1995年から2005年までプレーをして、球界を代表する強打の捕手としてチームを常勝時代へと導きました。なかでも2003年シーズンは捕手という厳しいポジションながらシーズン140試合（当時）にフルイニング出場し、打率.330、34本塁打、119打点を記録するなど、ホークス時代には11年間で通算1206安打221本塁打を記録しました。その後、米大リーグのシアトル・マリナーズで4シーズンプレー。日本人初のメジャー捕手となり、メジャー通算462試合に出場しました。そして阪神タイガースで3年間プレーをして2012年をもって現役を引退。ユニフォームを脱いだ後は九州を拠点に、プロ並みの実力を持つ趣味の釣りで番組を持つなどしてまた違うフィールドでも活躍していました。

会見に臨んだ城島氏の主な一問一答は以下のとおり。

――今日、背中の後ろにあるのは大きな魚拓ではなくホークスです。こういった会見は久しぶりじゃないですか？
「そうですね。皆さんの前に出るのも。いつもカメラ1台で魚釣りしてますので（笑）。（メディアの数が）多いですね」


――2005年以来15年ぶりにホークスに戻ってこられました。改めて今のお気持ちは？
「野球界から少し離れていたんですけど、ホークス球団と王会長から熱心にお話をしていただいて。王さんには『もうそろそろ野球界に』という話をずっと毎年いただいていました。自分としては特にこの福岡という街、そしてホークスという球団に育ててもらいましたし、自分の野球の原点、そして体の中にあるものや野球の考え方というのは、王さんに全て教わったと思っています。そのチームに、今の自分でも何か少しでも力になれることがあればということで今回は引き受けました」


――今回決断したタイミングの理由は？
「いや特にないですけどね。ただ、会長付特別アドバイザーという役職まで作って用意していただいたので。そして工藤監督は、僕にキャッチャーのいろはを全部教えてくれた先輩ですから。その先輩の力にも少しでもなれれば」


――今のホークスをどのようにご覧なっていますか？
「正直全くわからないというか、テレビや新聞の情報でしかない。自分がいた時と選手も変わってますし、現場がどんな状況なのかもまだ全然わからない。でも、逆に言うと先入観がなく入っていけるかなと。仕事内容は具体的にはこれからですが、逆に何でもしますし、何ができるかというのを今から探していく。その中で先入観のない目で見た方がフレッシュでいいのかなと思います。実際、自分の目で見ないとわからない。空気とか感じていきたいと思いますね」


――王会長のメッセージをお聞きになって感じたことは？
王会長のコメントはこちら「ありがたいですね。僕の野球界の親父みたいな、全てを教えてくれた方なので。非常に嬉しい言葉です。今、ホークスがこうやって福岡の街にすごく認知されて、応援されているのを作り上げたのは王さんだと思っています。まだ弱かった時、お客さんもたくさんいなかった時、率先してファンを集めるとか本当に一人でされていた。僕がプロに入った時は練習中にファンの人にサインをしてたら『早く次の練習に行け』って怒られていたのを、『積極的にサインしなさい』って言われたのが王さんでした。そういうのは引き継がれていると思うんですよ。だから今の素晴らしい球団、ファンから愛されるホークスがある。それは選手が続けていってもらわないと。チームが変わっていくのを僕は王さんと一緒にやって見ていたので。この球団は王さんの考え方が根本にあるチーム。今後の向こう10年、20年、30年と続けていけるような、何かそのような手助けをできればなと考えています」


――ゆくゆくはユニフォームを着る城島さんへのファンの期待もあると思いますが？
「いやー、毎週朝6時15分に絶賛放送中の番組を来年もやりますから、それはどうでしょうねぇ（笑）。でも、来年はそういうきっかけというか。ただ、先のことはまだ見えてないですね」

――ファンの皆さんへメッセージをお願いします
「15年もホークスから離れて、野球界からもこれだけ離れていた。でも、福岡の街を歩けば今でも声をかけてくれるファンの皆さんがいらっしゃる。野球人としてはホント嬉しいですし、この街が大好きです。この大好きな街のホークスが勝つこと。そのことでお客さんが喜んでくれる。微力かもしれないですけど、何かできれば」


――ホークスで世界一という名の大物を釣り上げてください。
「はい」

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