スタジアムDJツバサは、今年度をもってホークスでの活動を終えることになりましたのでご報告いたします。ホークスファンの皆さまへコメントを頂きましたので、ご覧ください。

いつもは声に出して音を扱う表現者として、テキストでコメントを皆さんに届けるのは正直得意ではありませんが、以下、綴ってあります駄文をご容赦ください。

9シーズンというのは短かったような、長かったような…

いつも PayPay ドームに集まってくださるファンの皆さんが創り上げてきたあの空間というのは、自分にとっては宝の山のような感覚でした。
福岡の地で、ドームの中にもっと煌めく、もっと熱く、もっと楽しい新たな空間をファンの皆さんと一緒に創っていく、それを「俺がやる」使命であると思って福岡に脚を運んだのが 9 年前でした。この 9 年間、九州では大きな地震や激しい豪雨による災害もありました。それでもボールパークに来れば気持ちが晴れる、心のよりどころになる、ファンの皆さんにとってそんな場所になれるようにと「DJ ツバサ」としてコトバを紡ぎ、魂を込めて参りました。

ホークスには 85 年の歴史があります。先人が積みあげてきた重みのあるバトンを 9 年前に受け取ったひとりとして、今度はまたバトンを渡すひとりとなりました。歴史と文化はアップデートされ、更なる心の豊かさを生み出していくものと信じています。
「DJ ツバサ」が果たしてその一役を担えたのかどうかは分かりませんが、自分はこのバトンを次に繋ごうと思いますので、これからのホークスもファンの皆さん、どうかよろしくお願いします。

PayPay ドームでいつもファンの皆さんが生み出していたあの空気感は、震えるような、コトバに表せないような心地に、選手だけでなく自分自身も幾度となくさせてくれました。一つの勝利、一つの敗北、一つのマイルストーンに立ち会い、一喜一憂する。心のひだを大きく成長させ、感動をおぼえる人と人とのドラマ。そんな瞬間がこのドームにはたくさんありました。その空気をフィールドで感じられなくなるのは少々寂しいですが、新たなフィールドでこの経験をまた違うどこかの場所で活かせられればと考えておりますので、皆さんもまたどこかで見かけたり、声を聞いたら、一緒になって楽しんでいただければ幸いです。

最後に、9年前からこのような貴重な経験の場を下さった球団の皆さんに感謝し、そして何より一緒に歴史のページを刻んでくれたファンの皆さんに最大の感謝の想いをこのメッセージに託して、伝えたいと思います。

ありがとう。また会う日まで。