2024/10/22 (火)
球団

強い決意で4年ぶり日本一へ。SMBC日本シリーズ、いよいよ26日(土)開幕

日本シリーズ。
それは、日本で2チームの選手しか立つことのできないプロ野球最高峰の舞台です。

その「特別な場所」に福岡ソフトバンクホークスが4年ぶりに帰ってきました。

8年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだ2021年。優勝したオリックスと同率ながら規定で2位となり、パーソル クライマックスシリーズ パ(以下CS)でもオリックスに敗れた2022年。CSファイナルステージにも進めなかった2023年。悔しさを味わった過去3年を糧に、小久保監督の下でパーソル パ・リーグ王者に返り咲いたホークスが日本一の称号を取り戻す戦いに臨みます。

ホークスにとって日本シリーズは「必ず勝つ場所」でもあります。21世紀になって日本シリーズ出場は9度目。過去8度は全て優勝して日本一になりました。ダイエー時代の2003年、ソフトバンクになってからは2011、14、15、17〜20年。出場連続優勝回数8度は巨人の11度に次ぐ2位で、その間にセ・リーグの全球団を倒すという完全制覇を成し遂げています。

20年以上、負けていない。だからこそ、王貞治球団会長の言葉にも力がこもります。「シリーズになったら強いと僕は思っている。ホークスは絶対に強いと思っている。今年の戦いはどうなるかは分からないけど、選手はともかく、僕はそういう思いを持って見守りたいね」。自らが指揮を執り阪神を倒した2003年以降、秋山幸二監督、工藤公康監督が紡いできた歴史。教え子たちがつくってきた日本一の系譜に、新たに小久保監督が名を連ねることを待ちわびています。

その小久保監督はホークスでの現役時代に1999年、2000年、2011年と3度、日本シリーズに出場しました。2000年は当時の王監督、そして長嶋茂雄監督率いる巨人による「ON対決」が列島の注目を集めましたが、主砲だった小久保監督はシリーズ直前に腹を痛めた影響もあり不完全燃焼。時は流れ、2011年のシリーズでは秋山監督の下でキャプテンとしてチームをまとめ、史上最年長の40歳でMVPを獲得しました。この年のシリーズ優勝が、ソフトバンクとしては初の日本一になりました。

4戦先勝の短期決戦。「何が起こるか分からない」という小久保監督は、大舞台で酸いも甘いもかみ分けてきた経験があるからこそ入念な対策を練って臨みます。シーズン最終盤で右足首を負傷して離脱した近藤選手は、10月16日(水)からのCSではDHで復帰し3試合で打率5割4分5厘。1カ月のブランクを感じさせない貫禄を見せましたが、日本シリーズになるとセ・リーグの本拠地ではDHが使えません。小久保監督は「直前に決める」として、守備に就かせるのか代打待機か、慎重に見極めながらオーダーを決めることを明かしています。

1軍登録選手の上限が31人のレギュラーシーズンやCSとは異なり、日本シリーズになると40人枠が採用されます。事前に支配下選手40人までを登録し、この中から試合ごとに26人のベンチ入りが可能。このルールも踏まえ、今シーズンは基本的に捕手2人制を敷いていた小久保監督は日本シリーズでは3人に増やすことを明言しました。柳田選手、今宮選手、中村晃選手ら経験豊富なメンバーがそろう一方で、移籍1年目の山川選手は初出場。未経験ながら伸び盛りの若手もいます。CSではメンバー外だった若手選手の抜てきも含め、ペナントレースではなかったベンチワークにも注目が集まります。

ホークスが無傷の3連勝で突破したパ・リーグのCSとは対照的に、最終第6戦までもつれたセ・リーグのCS。4年ぶりにリーグ王者となった巨人を倒した横浜DeNAが、7年ぶりに日本シリーズ進出を決めました。その7年前の相手がホークスでした。あの時と同じように、シーズン3位から「下剋上」で勝ち上がってきたベイスターズの勢いをはね返せるか。今年の交流戦では横浜スタジアムで対戦して2勝1敗と勝ち越していますが、屋外球場の寒さ対策もポイントの一つになりそうです。

日本シリーズでのホークスは2018年の第3戦から12連勝中。本拠地での試合に限れば2011年の第7戦から16連勝中と圧巻の数字が並びます。もっとも、就任1年目の小久保監督にとっては初采配の舞台。今年を締めくくる舞台でも油断なく、これまで同様に隙のない野球を貫くことを強調します。

「四つ勝てばいい。日本一になる。その強い決意を持って臨みたいと思います」

独走したレギュラーシーズンで91勝。圧勝したCSで3勝。「必ず勝つ場所」で今年98回目となる勝ちどきを上げた時、常勝軍団再建の第一歩となる2024年の戦いは完結します。

美しき、情熱が。

美しき、覚悟が。

美しき、努力が。

ホークスの強さだ。

いこう全員で。日本一へ!

いざ、美破!

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