 | | 4連勝の秋山監督は8回に好守を見せた柴原選手を笑顔で出迎える | 柴原洋選手が、本塁への好返球で「勝利の方程式」崩壊を防いだ。1点リードの8回裏。1死二塁の場面で日本ハム稲葉選手の右前安打を処理すると、本塁生還を狙った二塁走者田中選手をストライク送球で刺してみせた。守備陣は好プレーを連発。守り勝つ野球の屋台骨となる投手陣を助け、チームの勢いは加速するばかりだ。 切れかけていた勝利への糸を、柴原選手が再びつなぎ止めた。8回裏。1死二塁。前進守備を敷かず、定位置に守っていたライト柴原選手のもとへ、稲葉選手の強烈な打球が襲ってきた。グラブに収めるとワンステップで投げ込んだ送球は、捕手山崎勝己選手へワンバウンドのストライク返球となった。二塁走者・田中選手の本塁生還を阻止するビッグプレー。生還ならば同点に追いつかれていた。3度のゴールデングラブ賞を獲得している柴原選手が会心の笑みを浮かべた。「打球が速かったおかげです。遅かったら、あそこまで投げられていない」。 勝利の方程式崩壊を寸前で食い止めた。稲葉選手に右前安打されたのは神内靖投手。8回裏からマウンドに上がり、先頭打者の田中選手に四球を与えた。続く森本選手には犠打を決められた。ここまで2勝を挙げる中継ぎ左腕の窮地を救うだけでなく、「1点差を守り勝つ野球」を追求してきたチームのスタイルをプロ13年目のベテランは、わずか1プレーで表現。「守り勝ててよかったです」と胸を張った。 柴原選手だけでなく、守備陣の奮闘と投手陣の踏ん張りが共鳴した一戦でもあった。先発ホールトン投手が7回5安打2失点と力投。今季2勝目をマークした右腕は「今季一番のでき。立ち上がりに苦しむことが多いが、イニングごとによくなるのが自分の投球」と振り返ったが、その陰にあったのはバックの好プレーだ。 1回裏には、いきなり先頭田中選手の三遊間への打球に対し、川崎宗則選手が膝を折りながら逆シングルで対応。「最初のプレーに対して集中力を高めて入れた」と自画自賛する美技でホールトン投手を盛り立てた。3回裏2死二塁のシーンでは、レフト井手正太郎選手がスレッジ選手のライナー性の打球をスライディングキャッチし、追加点を防いだ。秋山幸二監督が「(好守の連発は)一生懸命やっているからだろう」と、目を細めるのも当然だ。 最終9回を締め3セーブ目を挙げた馬原孝浩投手を筆頭に、リリーフ陣の粘投も報われた。チーム防御率はリーグトップの3.56。チーム一体となってのディフェンス力。それこそが、秋山ホークスの最大の武器だ。 |