 |
2位指名された福岡大大濠・川原弘之投手(中央)は父親の直樹さん、母親の恵美さんから祝福される |
目標は「日本キラー」!? 2位指名された高校生左腕の川原弘之投手(18=福岡大大濠)が世界を驚かせる活躍を誓った。ヤフードームから直線距離で約2kmというホークスのおひざもとで見いだされた逸材は「高い評価でうれしい。子供の時からヤフードームに行っていたので」と目を輝かせた。
心身ともに芯が強い。目標の選手を聞かれると、安易に杉内俊哉投手や和田毅投手の名を挙げず「金広鉉(キム・グァンヒョン)のようになりたい」と答えた。昨年の北京五輪では「日本キラー」として金メダルに輝いた韓国代表のエース左腕。長身(190cm)から直球とスライダーを駆使するスタイルに自分を重ね合わせて「WBCを見てもすばらしい投手。気持ちよく投げていた」と、あこがれた。
1食で茶わん5杯のご飯を平らげるなど高校3年間で15kgの増量に成功した結果、最速144km/hの直球と「九州NO.1左腕」の称号を得た努力家だ。だが、甲子園出場はならず、今年春のセンバツでは観客席から日本一左腕・菊池投手の姿を目に焼き付けた。「負けたくない気持ちはある。チャンスがあれば新人王も狙いたい」。日本一、そして世界一を夢見て、まずは2km先にある本拠地のマウンドを目指す。