2009/11/04 (水)

「ドラ1」3投手、来季ローテ入りをかけデッドヒート

ドラフト1位トリオの右から大場投手、岩崎投手、巽投手は初日からブルペンに入り熱のこもった投球をする
ドラフト1位トリオの右から大場投手、岩崎投手、巽投手は初日からブルペンに入り熱のこもった投球をする
来季の先発ローテーションをかけ「ドラ1」3人によるバトルが早くも火ぶたを切った。ホークスの宮崎秋季キャンプが3日、スタート。ブルペンでは大場翔太投手、巽真悟投手、岩崎翔投手が肩を並べて投球を行った。競馬の併せ馬(複数の馬を並べて走らせる調教)を思わせるデッドヒートで、全員が100球以上を投げ込んだ。

宮崎の穏やかな日差しが入り込むブルペンに、銃声のようなミット音が立て続けに鳴り響く。将来のエース候補と期待される本格派右腕3人が、壮絶なデッドヒートを見せた。それまでは7つあるマウンドを1つずつ間を空けて使っていたが、3人は高山郁夫投手コーチの指示によって手前から大場投手、岩崎投手、巽投手の順で間隔を空けずに並んだ。来季の開幕ローテ争いが火ぶたを切った瞬間だった。

大場投手「(他の2人より)年上だし、負けられない気持ちになった。僕は結果よりもまず、ブルペンや練習でアピールしないといけない立場なので。」

岩崎投手「今年も来年も争わないといけない相手。気持ちが入りました。」

巽投手「刺激になりました。途中で球数を(捕手に)聞いても教えてもらえなかった。コーチから(球数を教えないように)指示が出ていたんだと思います。」

まるで競馬の併せ馬。みずからの体に“ムチ”を打つように、3人は汗をしたたらせて腕を振り続けた。結果は大場投手が135球、巽投手が114球。岩崎投手も86球を投げ込んだ後、田之上慶三郎投手コーチの指導を受けながら居残りで約30球。全員が100球の大台を超えた。

ともに「ドラ1」で入団した3人だが、ともに今季は不本意なシーズンを送った。2年目の大場投手は12度の先発機会を与えられながら中継ぎで1勝を挙げただけ。同じく2年目の岩崎投手は腰痛で出遅れ、今季唯一の1軍先発となった9月30日の楽天戦でもプロ初勝利を逃した。ルーキー巽投手も1軍では中継ぎで1イニングを投げただけに終わった。

来季へ向けては秋山幸二監督も先発陣の整備を優先課題に挙げている。高山投手コーチは「この3人から(ローテ入りする投手が)出てこないと。ただ投げるのではなく、競争意識を持ってほしかった」と意図を説明した。来年3月20日の開幕まで残り4ヶ月半。若タカたちの戦いは、すでに始まっている。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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