ドラフト5位指名された鳥栖・豊福晃司内野手が「ポスト川崎」奪取を誓った。5日、同校で小川カウト部長らが指名あいさつ。豊福は「実感がわいてきました。(スカウト陣からは)野球に取り組む姿勢を評価していただきました。ポスト川崎? そうなれるように努力を続けていきたいです」と口元を引き締めた。
50m5秒8の俊足を武器にスピード感あるプレーが持ち味の大型遊撃手だ。同じく「川崎超え」を宣言した1位指名の明豊・今宮選手とはライバルとなる。「1位と5位で評価の違いは出たが、勝負してほしい」と小川部長。同じ九州出身高校生野手の切磋琢磨(せっさたくま)を期待した。
今宮選手とは今年6月に練習試合で対戦した。投手を務めた今宮選手に対して豊福選手は4打数無安打。チームも0-8で完敗した。豊福選手は今宮選手の打撃を見て「こいつ、すごいなと思った」。それでも「あいつに負けないぐらいやってレギュラーを取りにいく。死ぬ気でやる」と意気込みを見せた。
プロ入りを目指し昨秋からの1年間で11kgの増量に成功した。昼は弁当と別に、おにぎりを3個持参。夜はどんぶり4杯のご飯にラーメンもたいらげる。小川部長は「元気、存在感もあり、川崎に似ている。川崎の高校時代より体もできている」と評価。高校通算62発の今宮選手に対し13本塁打の豊福選手は甲子園出場もない。ちょうど10年前。鹿児島工から無名の野手としてドラフト4位入団し、日本を代表する遊撃手にまで成長したのが川崎宗則選手。豊福がムネリンと同じ道を歩む。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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