2009/11/10 (火)

秋山監督、来季V奪回へ「信賞必罰」の姿勢で挑む

風邪でダウンしていた松田選手はチームに合流し、秋山監督に一礼して謝る
風邪でダウンしていた松田選手はチームに合流し、秋山監督に一礼して謝る
秋山幸二監督が、来季V奪回へ「信賞必罰」の姿勢で挑む。秋季宮崎キャンプ中の9日、体調不良から練習復帰した松田宣浩選手に“オフ返上指令”を突きつけた。今季は再三故障にも泣いた主軸候補に、しっかり体をつくって出直せとの愛のムチ。一方でB組(2軍)で成長著しい福田秀平選手のA組(1軍)昇格を決定。チームの総合力アップに向け、アメとムチを使い分ける。

我が子を谷底に突き落とす心境か。秋山監督が、あえて松田選手を突き放した。発熱のため6、8日の練習を休んでいた松田選手が、この日から別メニューで練習に復帰。練習開始時にあいさつに訪れた松田選手に、指揮官は厳しい言葉を並べた。

秋山監督「マッチ(松田)よお、もちろん、オフは休まないよな。オフなしだろ。」
松田選手「はい、分かっています。」

突然の「オフ返上指令」だった。

松田選手は秋山ホークスの象徴と言える存在だ。今季はオープン戦から3番をテスト。だがシーズン開幕戦で右手甲骨折するなど松田選手の離脱が響き、チームは波に乗れなかった。7月中旬、今度は右手首を骨折。結局計4ヶ月も戦列を離れた。故障は不可抗力とはいえ、期待が大きいからこそもどかしい。そして今回の発熱リタイア…。キャンプ後のオフ、もう1度体を鍛え直す必要性を伝えたかった。

ナインと離れ、別メニューで汗を流した松田選手について、秋山監督は「別メニュー?知らないよ。自転車でもこいでんじゃないか。オフ返上?そりゃそうだろ。休んでいたんだから」と突き放した態度を貫いた。三塁のポジションも決して保証しているわけではない。内外野を守れるオーティズ選手の存在があるだけに「まずは試合に出ること。(ポジションを)つかまないとな」とまで言及した。

一方で秋山監督は、3年目のシーズンを終えた福田選手をこの日からA組に昇格させた。10月宮崎フェニックスリーグ中の筋力トレーニングも成果を発揮。打球が鋭くなった若手有望株を抜てきすることで、チーム内の活性化をはかる狙いだ。

B組選手の中で筋トレの最大値をマークするまでになった福田選手は「飛距離が伸びたことで手応えは感じています。でも、やることは一緒ですから」と表情を引き締めた。10日から全体メニューに合流する松田選手も「オフ返上?その気です」ときっぱり。信賞必罰の秋山イズムの浸透こそが、来季Vへのカギを握るに違いない。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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