2009/11/18 (水)

田上選手、打撃改造で30発を目指す

特打を終えた田上選手はブルペンの打席を使って立ち位置を模索する
特打を終えた田上選手はブルペンの打席を使って立ち位置を模索する
田上秀則選手が、打撃改造で30発を目指す。今季正捕手に定着し、チーム最多の26本塁打。来季は相手のマークもさらに厳しくなることが予想されるが、従来よりも打席の立ち位置をベース寄りに移動する。「内に寄ればそれだけ外が届くようになる。それで内角も打てるようにすれば、近づいた方がいい」。外角攻めを想定し、レベルアップを図る。

室内練習場での特打終了後、田上選手はブルペンへと移動した。打席に立つと数cm単位でベース側に寄り、打撃投手が投じる外角球にバットが届くかどうかを確認。現在、田上選手が使用するバットは34.75インチ(約88cm)と長い。プロ選手が使用するバットの長さは33.5~34インチ(86cm)が一般的。ただでさえ長いバットで外角球を餌食にするつもりだ。立花義家打撃コーチは「多くのデータを参考に攻めてくるだろうから、自分で考えてそういう風にすることは大切」と評価した。

今季放った26本塁打中、左翼方向が17本で中堅、右翼方向へは9本。もともと内外角問わず長打を放つ技術を持つが、今回の打撃改造には打率アップの狙いもある。今季の打率は2割5分1厘。長打力でチームに大きく貢献した半面、8月27日ロッテ戦では1試合5三振を喫するなど三振(122)も目立った。「3割打てれば打点も増える」。外角変化球に空振りすることが多かった反省を生かす。

今日17日からA組(1軍)に昇格した育成右腕の内田好治投手とは、来年1月に自主トレを行うことになった。6歳年下の内田投手は大産大付高の後輩だけに「一緒に原点に戻ってやろうや、と言った。メニューは別だけど(内田が)投げたい時は受けられるしね」と責任感をにじませた。今季のブレークに決して満足せず、田上選手がさらなる高みを目指す。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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