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ノックを受ける合間に談笑する左から大隣投手、山田投手、岩崎投手、神内投手、甲藤投手ら若手投手陣 |
投手陣に「スピード仕上げ指令」が出された。高山郁夫投手コーチは19日、来春のキャンプで第1クールから若手の投手をフリー打撃に登板させる計画を明かした。今季より2週間早い3月20日に開幕する来季に備え「第1クールから打撃投手をしてもらう」と明言。キャンプ初日を“戦闘態勢”で迎えられるように、ハイペース調整を厳命した。
高山コーチ「練習試合やオープン戦の数を考えると、ポジションをつかんでない人はそこ(第1クール)からアピールするしかない。実績のある人は3月20日に合わせてくれればいい。」
今季は第2クールからフリー打撃登板を始めていたが、来年は2月下旬から練習試合が組まれ、待ったなしの調整が求められる。先発枠では杉内俊哉投手、和田毅投手、ホールトン投手、大隣憲司投手の4人が実績上位。残る2枠をめぐって、大場翔太投手、岩崎翔投手、巽真悟投手らの若手に加え、藤岡好明投手や高橋秀聡投手ら中継ぎ出身組、斉藤和巳投手や新垣渚投手といったリハビリ組、さらにはジャマーノ投手も含めた壮絶なバトルが予想される。
高山コーチは「実績のある人はオープン戦で3試合ぐらい投げさせたい。そうなると若手が投げられるところは限られてくる」と説明。まずはオープン戦の登板枠をかけて、第1クールからサバイバルが始まる。
方針はすでに、秋季キャンプ中の個別面談で投手陣に伝えられている。「1月のうちに1つ(1クール分)早くやる感じ」。正月気分に浸り、のんびりしているヒマなどない。目指すは7年ぶりのV奪回。新助っ人が加入した野手陣に加え、投手陣も競争激化でチームの底上げをはかる。