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大隣投手(左)と内田投手はランニングで汗を流す |
大隣憲司投手が20日、新球カーブを初めて打者相手に試投した。久米勇紀投手とともにフリー打撃に登板して、吉川元浩選手と中西健太選を相手に計50球で安打性の当たりは7本。「いい感じだった。打者相手にあれだけ投げられれば十分」と手応えを口にした。
新兵器もさえわたった。この日は打撃投手のため、投球前に球種を打者に伝えてから投げていたが、タイミングを外したカーブで詰まらせる場面が目立った。「(打者が)分かっていて、あれだけ詰まらせることができた」。秋季キャンプの成果を実感して、思わず白い歯がこぼれた。高山郁夫投手コーチも「何球かはいい感じで抜けていた。ああいう球種があると(打者に)見せるだけでも違うからね」と評価した。
緩急をつけるために球速110km/h台を目指しており、現時点ではまだ発展途上だ。22日にはプロ野球26歳以下選抜-大学日本代表の試合(東京ドーム)に登板予定。今度は事前申告なしの実戦で威力を試す。「キャンプインの時より腕が振れている。抑えられるように頑張ります」。母校近大の榎本監督が率いるチームを相手に、確かな成長を見せつけるつもりだ。