2009/11/22 (日)

岩崎投手、秋季キャンプの「投手部門MVP」に

今キャンプ投手部門MVPの岩崎投手(中央)は野手部門MVP福田選手(左)とウオームアップ
今キャンプ投手部門MVPの岩崎投手(中央)は野手部門MVP福田選手(左)とウオームアップ
風邪にも負けずMVP!ホークス岩崎翔投手が秋季キャンプの「投手部門MVP」に選ばれた。ホークスは21日、宮崎キャンプを打ち上げた。秋山幸二監督は最もアピールした投手に岩崎投手を指名。高熱を出して第3クールを全休するなど課題も見せたが、来季への「期待料込み」での指名だ。2年目を終えた若き右腕は開幕ローテ入りを宣言して、来春までに体重7kg増のパワーアップを目標に掲げた。

本人にとってもまさかの指名だった。「投手部門MVP」を伝え聞いた岩崎投手は、思わず目を丸くした。「(高熱で)激ヤセしたのが目立ったとかじゃないんですか?」。驚きが収まると、プロ2年目の20歳は端正な顔を引き締め、来季の開幕ローテ入りを誓った。

岩崎投手「まずはそこ(開幕ローテ)を目指していきたい。ローテに入らないと、プロ初勝利とか何勝したいとか言ってられないので。」

秋山監督からの期待の表れだ。今回のキャンプでは12日夜に39度5分の高熱を出して第3クールを全休。以降はブルペンに入れなかった。だが、この日の総括で「目立った選手」を問われた秋山監督は、内野手の福田秀平選手とともに岩崎投手の名を挙げ、「力強い球を投げる姿がよく見えた」と高い評価を与えた。高山郁夫投手コーチも「風邪をひいているようじゃダメ」と戒めながらも「監督が期待しているということだよ」とさらなる奮起を促した。

逆襲への第1歩は「細マッチョ化」だ。188cmの長身に対して体重74kgと線の細さが目立ち、キャンプ前にはコーチ陣から増量のため1日5食を指令されていたが、発熱で一時は71kgまで減少。現在は73kgまで戻し、来春に向けて「80kgを目標にしたい」と7kg増を誓った。今後は自身初めてという本格的なウエートトレに取り組み、肉体強化に努めていく。田之上慶三郎投手コーチからは「細くても強い体を」と助言されており、しなやかな筋肉で体を包むのが目的だ。

今季は腰痛で出遅れ、9月30日楽天戦でようやく初先発のチャンスをつかんだ。2位争いの大一番で4回まで無失点に抑えたが、プロ初勝利の権利が目前に迫った5回に5失点を喫してKO。教訓を糧に、今回のキャンプではセット投球時の球威アップを目指し、第2クールまでは直球を中心に投げ込んできた。

来季の先発枠は杉内俊哉投手、和田毅投手、ホールトン投手、大隣憲司投手の4人がリードしており、残る2枠を大場翔太投手や巽真悟投手ら若手に加え、斉藤和巳投手や新垣渚投手らリハビリ組なども含めた大激戦となる。来春のキャンプでは離脱は命取り。「まずは体をしっかりつくっていきたい」。指揮官の期待を裏切らないためにも、強くたくましくなって初春の宮崎に戻ってくる。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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