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ファン感謝の集いでナインと談笑する小久保選手(左) |
韓流パワーに負けない!ホークス小久保裕紀選手が、来季の全試合出場継続を誓った。22日にヤフードームで「感謝の集い2009」に参加。韓国代表の大砲、李机浩(イ・ボムホ)選手の加入で激化した内野争いを「食うか食われるか」と表現。松田宣浩選手やオーティズ選手も含めた激戦を制し、定位置を守り抜く覚悟を示した。
静かな口調に闘志をにじませた。ファンとの楽しいひとときを終えた帰り際。李机浩選手の加入で激化した内野争いに対して、小久保選手が1歩たりともひかない構えを見せた。
小久保選手「この世界は競争。食うか食われるかやからね。打順にはこだわらないけど、毎試合出られるよう準備をしておかないと。」
目指すは2年連続のフル出場だ。主将として迎えた今季は、チーム唯一の全試合出場を果たした。右太もも裏や腰を痛めても、気力でグラウンドに立ち続けた。主将続投が決定済みの来季も、背中でチームを引っ張る覚悟だ。
11歳年下の新ライバルにも負けるつもりはない。李選手とは前日21日にヤフードームでバッタリ顔を合わせ、昼食をともにした。「小さいころから僕のファンで、僕を見て育ったらしい」。27歳の新助っ人に対し、自身は38歳。通算384本塁打を放った実績の持ち主でも、来季は競争にさらされることを自覚している。
小久保選手「僕と松田と彼(李)でサードとファーストを守る。オーティズもいるし、互いに競い合っていかないといけない。
今季はチームトップの81打点を上げた一方で、打率は2割6分6厘、本塁打も18本と不満が残った。「体力もそうやけど、技術も磨かないとね」。既に17日から本格的に始動。「基本は毎日練習するつもり」と気合を入れている。
来年1月からは例年通り斉藤和巳投手と米アリゾナで自主トレを行う。今回は新たに長谷川勇也選手、明石健志選手、中村晃選手と伸び盛りの“新弟子”が加わる予定。「あと何回(後輩たちを)連れて行けるか分からないけど、何かを伝えられれば」。自分だけでなくチームの未来も考え、惜しみなく教えを授けるつもりだ。激化した定位置争いも「チームにとってはいいこと」と言い切る。来季もナインの先頭に立って、7年ぶりのV奪回へ突き進む。