斉藤和巳投手が“裏選手会長”になる。22日の選手会総会で4年間務めた選手会長職を川崎宗則選手に譲った。だが一夜明けた23日、「表だってやるのが選手会長だけど(今後も)言うべきことは言っていく」と宣言。役職はなくなっても、ご意見番としてチームに目を光らせ続けることを誓った。
斉藤投手「肩書きがあるかないかは関係ない。結果を残した人にも残してない人にも、意見があれば言っていくのは変わらない。」
チームのためなら、憎まれ役を引き受ける姿勢は変わらない。最下位に終わった昨年オフには「すべての現場の人間にどこか甘えがある」と苦言を呈し、あえて厳しい言葉を発してきた。今春のキャンプでは右肩リハビリ中の身ながら精神的支柱としてA組(1軍)に据え置かれ、若手を積極的に食事へ誘うなどして野球へ取り組む姿勢を伝えてきた。今後も若きリーダーの川崎選手を後方支援する。
一方で来春のキャンプについては、高山郁夫投手コーチが「彼にとってどこにいるのが一番プラスになるのか」とB組(2軍)スタートの可能性も示唆している。斉藤投手自身も「そこ(A組スタート)を目標にはしてない」と覚悟の上だ。この日はキャッチボールで汗を流したが、右肩の状態は一進一退の状態が続く。マウンドでの完全復活はまだ先でも、できる限りの手を尽くしてチームに貢献していく。