2009/11/24 (火)

松田選手、来季「三刀流」に挑戦

松田宣浩選手が23日、来季「三刀流」で生き残る決意を示した。韓国代表の主砲、李机浩(イ・ボムホ)選手の加入が決定。来季は定位置である三塁を争うことが確実となった。今季2度の骨折で46試合の出場に終わった4年目スラッガーは、李選手との定位置争いを歓迎しながらも、プロ入り後守ったことのない外野と一塁の守備にも挑戦。どん欲にレギュラー獲得を目指す。

ケガに泣かされた今季の悔しさが、松田選手を突き動かした。しかも韓国代表の主砲、李選手の新加入が決定。5年目の来季は定位置である三塁のポジションは保証されなくなった。佐世保市内で行われた少年野球教室に参加後、熱い決意を語った。「定位置で争うのが第一。でも出場機会が減るのは嫌なので外野も一塁もやれと言われればできるように準備しておきたい」。軸は李選手と真っ向勝負する三塁に置きつつ、「三刀流」に挑戦する決意を明かした。

プロの試合では三塁以外、守ったことがない。それでも外野や一塁も守る決意を固めたのは、借りを返すためだ。「今季は試合に出られなかった方が多かった。試合に出たい」。不可抗力とはいえ2度の骨折で、チームに迷惑をかけた責任を痛いほど感じている。

今季はオープン戦から3番を任され「秋山ホークス元年」の象徴として期待された。しかしシーズン4月3日の開幕戦で右手甲を骨折。6月上旬には復帰し交流戦連覇にも貢献したが、7月18日には死球を受け今度は右手首を骨折した。結局計4カ月も戦列を離れ、出場は46試合。「試合に出られなくて悔しい思いをした。とにかく試合に出て貢献したい」。3年目の昨季は142試合に出場して正三塁手に定着。今季は主軸としてチームを優勝に導くことを誓っていただけに、悔しさは想像以上だった。

すでに秋季キャンプでは外野守備も練習した。当時、李選手の加入は決まっていなかったが、キャンプ前に現有戦力底上げを狙い首脳陣が複数ポジションの練習を野手陣に命令していたからだ。「キャンプでも練習したし、大学でも練習試合とかで守ったことはあるので」。すでに新ポジション用のグラブも発注済みだ。

外野や一塁のポジションも保証されるわけではない。一塁には主将の小久保裕紀選手がおり、内外野を守れるオーティズ選手の存在もある。外野はFA宣言せず残留した多村仁志選手の他、今季ブレークした長谷川勇也選手、明石健志選手らライバルは多い。だが勝負を挑むハラは固まった。これも李机浩効果と言うべきか。松田選手の三刀流がチーム内競争を活性化させ、戦力の底上げになることは間違いない。

秋季キャンプ中は、下半身強化メニューに関し、克明なメモを取った。地道な取り組みにも、来季にかけるどん欲さがにじむ。「12月はキャンプと同じことをして体を動かしたい」。メモをもとに、1月のグアム自主トレまでヤフードームでトレーニングを継続。三刀流で7年ぶり優勝の使者になる。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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