2009/12/01 (火)

本多選手、来季の逆襲へ向け決断

契約更改を終え会見を行う本多選手
契約更改を終え会見を行う本多選手
耳をすませて50盗塁だ。本多雄一選手が11月30日、ヤフードーム内の球団事務所で契約更改した。今季はリーグ3位の自己最多43盗塁をマークしたが、打率2割6分2厘と出塁率3割2分の数字を反省。以前から患っていた慢性中耳炎の手術を今月中に受けることを明かし、来季の出直しを誓った。

試合と同じくトップバッターとして契約更改に臨んだ本多選手は、神妙な表情で交渉を振り返った。不満の残る1年だった。「1番としての仕事ができていなかったと自分でも思う」。球団側から指摘されたのは打率(2割6分2厘)と出塁率(3割2分)の低さ。昨季は2割9分1厘のアベレージを残しただけに、物足りなさがあった。

来季の逆襲へ向け、早くも大きな決断を下した。左耳の慢性中耳炎の手術だ。「子供のころから悪くて、鼓膜が破れて耳だれ(うみ)が出たり、聞こえづらかった」。この日の会見でも質問を聞き返す場面があった。一瞬の"不覚"は、走攻守すべてにおいて影響しかねない。来季の巻き返しのため、まずは不安材料を取り除くことに決めた。

契約更改が初日になったのも手術のためだ。例年は2軍選手から順に交渉していたが、球団と相談して日程を早めてもらったという。来季に向けての練習に支障が出ないように、医師の診察を受けた上で今月中に手術を行う予定だ。

目指すは自身初の大台。「もっと塁に出られれば50盗塁はいける」。打率2割8分、出塁率3割4分以上、三振数70以下(今季は94)の3大目標を掲げ、オフは下半身強化に重点を置く。恩師の森脇前ヘッドコーチは球団を去ったが、新任の大石大二郎ヘッドコーチに対しても「盗塁王も(通算4度)とられている方だし、小細工とかいろんな面で話を聞いてみたい」と、教えに耳を傾けるつもりだ。「来年は自分のプレーを発揮したい」。タカのリードオフマンは五感を研ぎ澄ませ、逆襲のシーズンに臨む。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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