エッ、俳優デビュー!? 田上秀則選手が来年2月に放送予定のKBC九州朝日放送のドラマ「福岡恋愛白書5」に出演することが2日、同局から発表された。同級生の恋のキューピッドを務める「上田」役でお調子ものという設定。戦力外を味わいながらプロ8年目で正捕手の座をつかみ、リーグ4位の26本塁打と量産。ベストナインにも選ばれた男が新境地を開く?
大出世にもほどがある。今年ブレークした田上選手が今度はドラマに挑戦する。しかも恋愛ドラマというから驚きだ。KBCの正式発表を受けて“新人俳優”は「緊張するけど頑張ります…」。早くもガチガチで抑揚のないセリフを残したのは気になるところだが、大飛躍のシーズンを象徴する抜てきだ。同局広報部は「今年はMVP級の活躍をされ、出演されるにふさわしい。しっかりセリフも用意されるはずです」と、球場外での活躍に期待を寄せた。
今回が5作目となる「福岡恋愛白書」。昨年2月放送分に出演した馬原孝浩投手と同じように恋のキューピッドが役どころ。名字を逆さにした「上田」役で、高校の同窓会でカップルをくっつける場面に登場する。「いい夫婦の日」の11月22日に婚姻届を出したばかりの田上選手にはぴったりだ。「お調子もの」という性格設定がされているが、大阪出身で周囲を笑わせる能力を評価されたものかもしれない。撮影は17日に九州最大級の歓楽街、福岡・中洲で行われる。
田上選手の起用に同局関係者は「ルックスではなく、総合的な判断」と話す。チーム内でイケメンとして定着する川崎宗則選手でなく、リーグ4位の26発、ベストナイン選出などプロ野球選手として格好良かった田上選手の中身が買われたわけだ。ポスト城島選手が課題と言われたホークスで正捕手の座をつかんだ男が、球場外でも「政権交代」に成功してみせた。
田上選手はその風ぼうから魚の「ボラ」というユニークなニックネームがある。ボラは出世魚として有名。05年オフに中日を戦力外となり、テスト入団からここまできた。そして、初のドラマ出演。激動のプロ8シーズンこそドラマと呼ぶにふさわしい。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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