2009/12/08 (火)

杉内投手、来季の目標に「トリプル2」を宣言。

KBCの「アサデス」に生出演した杉内投手(中央)
KBCの「アサデス」に生出演した杉内投手(中央)
杉内俊哉投手が7日、来季の目標に「トリプル2(ツー)」を掲げた。福岡市内のKBCでテレビ番組に生出演。達成すれば、日本球界では81年の巨人江川卓投手以来29年ぶりとなる「20勝、200奪三振、200投球回」の偉業に照準を定めた。最高勝率(15勝5敗)と奪三振王に輝いた今季に飽き足らず、新たな怪物伝説をつくる決意だ。

日本最強左腕にふさわしい快挙をターゲットに定めた。生出演したテレビ番組で来季の目標を聞かれ、杉内投手は黒いペンで力強くしたためた。「20勝 200K 200回以上投げてやる」。公共の電波に乗せ、堂々と宣言した。

杉内投手「あれは目標。達成できないことではない。20勝は難しいかもしれないけど、200イニングと200奪三振はいけると思う。(通算100勝まで)残り21勝でもあるから。」

投手の分業制が確立した現在では至難の業となった「トリプル2」。リーグでは80年の日本ハム木田勇投手、12球団でも81年の巨人江川卓投手を最後に達成者は出ていない。杉内投手のプロ8年間での最高は18勝(05年)218奪三振(同)197回2/3(07年)。決して不可能な数字ではない。

さらには「完投の数も2ケタは狙っていきたい」と、もう1つの「2」も目標に付け加えた。今季の完投数は6。「WBCがあって1年が長かったし、自分から降板した試合もあった。(来季は)『次の回もいく』ということが増えると思う」。投球回が上積みされれば、奪三振数や完投数も自然に増える。最大の難関となる勝ち星についても、15勝の今季を振り返って「あと5勝はできたんじゃないかとも思う」と口にしており、十分に射程内へ入れている。

高い目標を掲げた背景には、実績と自信がある。かつては「隔年投手」と評されたが、07年から3年連続となる2ケタ勝利と防御率2点台をマーク。2年連続の奪三振王にも輝いた。「真っすぐさえ良ければ三振はとれる。常に質のいい真っすぐを求めていきたい」。好投するためには何が必要なのかを知っている。来季は10月に30歳を迎える区切りのシーズン。「(目標を)クリアできる自信はありますよ」。不敵な笑みが、何より頼もしかった。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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