2009/12/25 (金)

杉内投手、胸を張って決意表明

契約更改を終えた杉内投手は、サンタクロースの帽子をかぶって笑顔を見せる
契約更改を終えた杉内投手は、サンタクロースの帽子をかぶって笑顔を見せる
杉内俊哉投手が24日、ヤフードーム内の球団事務所で契約更改した。球団側は15勝5敗の成績を単純に査定するだけでなく、ローテーションの軸になったエース手当ても盛り込んだ。来季は2年ぶりの開幕投手と登板全試合勝利を目標にぶち上げた。

会見場に現れた杉内投手のほおが緩んでいた。うれしさで声も弾んでいた。「球団から満足いく評価をもらいました。15勝しましたがそれ以上の評価でした」。15勝5敗。初めて最高勝率のタイトルを取り、2年連続で奪三振王になったが、成績以外の“特別査定”があった。

交渉にあたった角田球団代表は「貯金2ケタはすごい。WBCから調整が大変な中でチームに貢献したのは大きい。1番高い評価です」と説明し、「今は確かにエース。(活躍が)隔年だったのが、ローテを守っている」と持ち上げた。WBCでは中継ぎで打者21人を無安打無失点に抑え、日本の連覇に貢献。心身とも厳しい戦いを終えると、ホークスでは26試合登板と、年間を通じてほぼ先発ローテを守った。2年ごとに2ケタ勝利を挙げ隔年投手と呼ばれたのは過去のこと。3年連続で2ケタ勝利と抜群の安定感を増している。

より大きな責任を任され、杉内投手の自覚も強まった。このオフは来季21勝での通算100勝、200イニング、200奪三振を目標に挙げていたが「投げる試合は全部勝ちたい。(先発機会が)26試合くらいなんで26勝したい」と自らハードルを上げた。2年ぶり2度目の開幕投手についても「僕も狙う。僕は(前回)勝っていないので」と和田投手のガチンコ勝負を受けて立った。開幕カードで敵地で対戦する日本ハムはダルビッシュ投手の先発が有力。「手ごわい投手ですが、投手を意識するわけでない。いかに点を取られないかを考えて投げます」と来年3月20日に思いをはせた。

チームは前年最下位から2年ぶりにAクラスに復帰。ただ頂点には立っていない。「毎年優勝と言ってますが、そこは常に頭に置いている。僕が頑張れば優勝が近づくし、その最前線に立っていたい」。胸を張って決意表明すると、笑顔で家族とのクリスマスパーティーに向かった。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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