2009/12/28 (月)

杉内投手、「パーフェクト投手」を目指す

小倉競馬場で有馬記念特別トークショーを行ったソフトバンク杉内投手(左)と松田選手
小倉競馬場で有馬記念特別トークショーを行ったソフトバンク杉内投手(左)と松田選手
杉内俊哉投手が、スキ一つない「パーフェクト投手」を目指す。27日、小倉競馬場で行われたイベントに参加した左腕は「30歳までに絶対に100勝したい」とあらためて宣言。現在通算79勝で、9年目の来季は21勝が最低ノルマとなる。今季対戦防御率4.22と苦手だった楽天戦対策が来季の必須条件。目標達成へ左腕は来季、今季以上の投球内容に加え、配球を読ませない投球を目指すことを誓った。

今季15勝、2年連続パ・リーグ奪三振王にも輝いた鷹の大エースが、来季中の100勝到達へ向けてスキをなくす。「自分の思い過ごしというのもあるかもしれないけど、クセを読まれていると感じる時もある」。杉内投手は投球時、左手をグラブに1度出し入れした後リリースする独特な投球フォーム。「リズムもあるのでフォームを変えるつもりない。ただ相手に配球を読まれる部分があるなら、それをなくさないと」。相手打者に対しての「ヒント」を、徹底的に排除していく考えを示した。

大目標を達成するためだ。「30歳までに絶対100勝したい」。この日も、有馬記念のイベントで小倉競馬場に集まった大勢の観客の前で堂々と宣言した。そのためには来シーズン中の21勝が必要。今季は年間を通じてほぼ先発ローテを守り登板数が26試合だったことを考えると、目標達成には苦手チームを作らないことが必須条件となる。

今季2.36という防御率をマークしたが、楽天とのシーズン対戦防御率は4.22。「自分でも相性の悪さは感じる」と話すように、今季10月16日のクライマックスシリーズ第1ステージ第1戦でも3回途中までに3被弾し7失点KOされた。「(楽天は)配球を読んだり、頭を使っている打者が多い」。スコアラーにも確認し、自分のフォームに配球を読まれるようなクセはないことは確かめた。ただ「特に配球を読んでヤマを張る打者にとっては、何か(ヒントが)あるかもしれない」と用心深く、来季開幕までに自身のフォームの分析をしていくつもりだ。

変化球の握りをする際のグラブ内の左手の動きなど細かい部分までチェックするが、逆転の発想もある。「ダルビッシュなんかは、頭を使っている」と杉内投手。グラブ内でわざと手を動かしたりすることで相手を惑わせるという、一流ならではの作戦も考えている。ただ「自分のボールさえ投げれば、打たれないというのはあるけど」とも言い切った。絶対的自信を持つエースが、石橋をたたけばたたくほど、100勝達成の可能性は高くなる。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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