秋山幸二監督が“激辛指導”で今宮健太選手育成だ。「オープン戦も（キャンプ中に）2軍でどれだけ結果を残せるかだよ」。今ドラフト1位入団の今宮選手のオープン戦出場を、来春キャンプの成長によって決定する方針を固めているのだ。

ルーキー選手をオープン戦序盤に本拠地・ヤフードームで“お披露目”するプランについて「顔見せというのは今の時代にそぐわないよ」ときっぱり。昨年も高卒では最高位だった2巡目入団の立岡宗一郎選手を1試合もオープン戦では起用しておらず、秋山監督は完全実力主義を貫く方向。ドラ1と言えども、無条件に1軍帯同を許可するつもりはない。すでに来春キャンプの今宮選手2軍（B組）調整も決定している。「この世界、年齢は関係ない。結果を残した選手はどんどん使う」と公言しており、愛のムチをふるった格好だ。

もちろん、来季はシーズン開幕が早いため、オープン戦が14試合と今季より5試合減少していることも背景にあるが、1軍の座を実力でつかみ取るプロ意識を1日も早く浸透させるのも狙いの1つ。秋山監督の激辛イズムで、今宮選手がひと回りもふた回りも大きく成長するはずだ。