2019/10/13 (日)
球団 選手

CS制覇!工藤監督「強い気持ちが結果に」

共同会見

「2019 パーソル クライマックスシリーズ パ」優勝共同会見が東京都内のホテルで行われ、工藤公康監督、柳田悠岐選手会長、MVPの今宮健太選手が出席しました。

2019 パーソル クライマックスシリーズ パについて

工藤監督

――クライマックスシリーズを振り返って。
「ファーストステージ、このファイナルと苦しい中で本当によく頑張ってくれました。選手を褒めてあげたい思いでいっぱいです。また、今回の台風による被害が大きい中、野球が出来る幸せを僕自身感じています。そして一日も早い復興と復旧を願っています」

――シーズン2位から、チームをどのように立て直したのでしょうか?
「昨年の悔しい思いを持って「奪Sh!」というスローガンのもと、とにかくペナントをとるという思いでやって来ました。それが叶わず、選手も僕自身も悔しい思いをしました。何とかクライマックスシリーズを勝って日本シリーズに行くんだと強い思いで戦いました。それはコーチやスタッフも同じです。みんなが同じ気持ちで戦ったからこそ、選手が力を発揮できた。同じ気持ちで戦えたのを誇りに思います」

――4連勝での突破。その勝因は?
「選手が頑張ってくれたおかげだと思います」

――4試合すべてで先制し、打線は2桁安打を記録しました。
「初回から選手みんなが集中していた。『何とか点を取るんだ』という思いが伝わってきました。西武打線を考えれば、どっちが主導権を握るか大切なところ。一回表から点を取れれば勢いに乗っていくと選手たちも分かって臨んでくれた結果だと思います」

――監督の采配も的中しました。英断もありました。
「どんな采配をしたとしても、選手たちがその働きをしてくれなければいい采配と呼べるか分かりません。決断は確かにありました。苦しい決断もありました。でも、勝つために何を選択するか、迷いなくやったと思っています。選手の中には悔しさ、つらさもあったと思います。だけど、選手たちがその思いに報いてくれた。僕はやっぱり結果でしか恩返しするしかない。本当に、苦しくて、申し訳ないという思いを持ちながら試合をやっていました」

――投手陣は強力な西武打線を苦しめました。
「常日頃から準備をという言葉を伝えています。それが結果に繋がった。マウンドでは勇気も必要です。割り切って投げるのも大事。若いピッチャーがたくさんいる中でそれらを学んでくれた。それが嬉しいし、結果も伴いました。コンディションを整えるのは大変だったと思うし、疲労もあったと思います。だけどこの結果。彼らは自信にしてほしいし、これからの野球人生にもプラスになると思います」

柳田選手

――今のお気持ちは?
「嬉しいという気持ちだけですね」

――ご自身のプレーについて。
「今日もゲッツーを打ったし、(ファイナルでは)打点もゼロ。何もしてないです」

――チームの打線の雰囲気はいかがでしたか?
「まあ健太(今宮選手)が打ちましたし、頼りになるチームメイトばかりだと思います」

――柳田選手ご自身は盗塁もありました。
「脚の状態だけ上がっています」

――今シーズンは怪我もありました。1軍に戻り、このCSはどんな思いで臨みましたか?
「取り返せるとは思っていないけど、いつもお世話になっている裏方さんとかに喜んでもらえるよう、一生懸命やろうと思ってました」

今宮選手

――MVPおめでとうございます。
「今日だけだったんで(笑)。でも嬉しいです」

――今日の3本塁打を含む5打数5安打6打点の活躍はどのように感じていますか?
「これ以上ない成績だったと思う。これからのプロ野球人生でも二度とないのでは(笑)。集中して、いいスイングが出来ていました」

――どのような思いで戦ったCSでしたか?
「シーズン2位という結果はチーム全員が悔しかった。それをぶつけるのはCSしかなかった。それが勝つ気持ちに変わったと思う。そして4連勝に繋がったと思います」

――シーズン序盤は打撃の中心的存在としても活躍。ただ怪我もあったシーズンでした。
「今季が始まった時は、正直自信を持ってやっていました。ただ脚が良くなくて、悔しい思いもしました。でも、それもいい経験になった。また、1軍でチームの為に貢献したい、CSでもチームの勝利の為にと思っていました。少しでもチームの為になれたのなら嬉しいです」

SMBC日本シリーズ2019について

工藤監督

――巨人の印象は?
「交流戦しか戦っていないので、これからというところはあります。投打を含めてまとまっているバランスのいいチームだとは感じています」

――2000年の日本シリーズ以来の対戦。当時は巨人の投手として経験しています。
「特別な思いということではないけど、現役の時にお世話になったチームだなと。なんといっても日本シリーズは注目してもらえる試合です。いい試合、熱い試合、野球史に残る試合をしたい」

――3年連続日本一への意気込みを。
「我々はパ・リーグの代表として恥じない試合を、多くのファンの皆さんの前でしたい。やるからには勝たないといけない。それがプロ野球。何としても勝つという思いでやりたい」

柳田選手

――意気込みを
「あと4つ勝ちます」

今宮選手

「あと4つ勝てば日本シリーズ制覇。しっかり調整して、1戦目からしっかりした野球が出来るようにしたい」

監督インタビュー・今宮選手インタビュー

3年連続の日本シリーズ進出を決めました!レギュラーシーズン2位からの挑戦でしたが、「2019 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージはライオンズを4勝1敗(ライオンズのアドバンテージ1勝を含む)で振りきりました。

試合を締めくくったのは、守護神としてシーズンもクライマックスシリーズも大奮投してきた森唯斗投手でした。最後の打者をサードフライに打ちとり、松田宣浩選手ががっちり捕球をすると、森投手は何度も右手でグラブを力強く叩き拍手をして喜びを表しました。

優勝監督インタビューでの工藤公康監督は、まず前日の台風19号で被災をした方々へのお見舞いの言葉を述べました。

そして一気の4連勝でCS優勝を決めたことについて「選手たちがあまり時間がない中でしっかり準備をしてくれたおかげですし、集中して、何とか勝つんだ、モノにするんだと強い気持ちを持ってくれたのがこの結果に繋がったと思います」と振り返りました。また、「試合に出ている選手だけでなくてベンチにいる選手も同じ気持ちで戦ってくれた。(ベンチの)気持ちを背負って出ている選手も頑張ってくれた。一丸となった結果と思う」と話しました。

また、工藤監督の采配もズバズバと何度も的中しました。「シーズンで頑張ってくれた人を途中で代えるのは心苦しかった。自分自身でも大きな決断でした。でも、勝つためには何が最善かを考えていました。選手には申し訳なかった。だけど、シーズン勝てなかったのでここで勝ちたいという思いが、選手にも伝わったと思う。また、出てくれた選手たちがしっかり結果を残してくれたからこそ非難されないで済んだと思う」と話しました。

SMBC日本シリーズ2019に向けては「パ・リーグの代表として日本シリーズに行って、しっかりと戦って勝てるように、ファンの皆さんに喜んでもらえる熱い戦いをしてきたい」と熱く誓いました。

そしてクライマックスシリーズのMVPに輝いたのは今宮健太選手でした。ファーストステージでは初戦で本塁打。ファイナルステージでは4戦すべてで安打を放ち、特に第4戦では3本のホームランとタイムリーを含む5打数5安打6打点の大活躍で、このステージは19打数10安打3本塁打7打点をマークしました。

「チームが日本シリーズに行けるのが凄く嬉しい。(自身の打撃は)なかなかないですね。自分がびっくりしています。今日決めたいとみんなで言っていた。レギュラーシーズンの悔しい気持ちをぶつけることだけ考えていた」と試合直後の興奮冷めぬ中で語りました。

一方で地元福岡からも熱いエールが届いていました。ヤフオクドームで開催されたパブリックビューイングには16,210人も来場しました。パブリックビューイングの動員数としては2018年11月3日(土)開催の「SMBC日本シリーズ2018」時の15,614人を上回り、過去最高を記録しました。

いざ、日本一へ猛「奪Sh!」。「SMBC日本シリーズ2019」は10月19日(土)に開幕。セ・リーグを勝ち抜いた読売ジャイアンツと対戦します。ヤフオクドームでは第1、2、6、7戦が行われ、第3、4、5戦は東京ドームで行われます。

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