どの試合のどんな瞬間に決まるのか。ついにホークスはパ・リーグ優勝マジックを「2」として、27日(火)からは本拠地PayPayドームでマリーンズとの3連戦に臨みます。
マジック対象チームがマリーンズのため、この3連戦で一つ勝てばホークスの3年ぶりとなるリーグ優勝が決定します。
工藤公康監督は「今年は日々新たにという気持ちで、一喜一憂せずに目の前の試合に集中して勝っていこうと、みんなでやってきた」と変わらぬ方針を強調しつつ、「最初の試合で決められるように。勝てるようにみんなで集中して臨みたい」と言葉に力を込めました。
27日のカード初戦に先発するのはチーム最年長選手の和田毅投手です。
今季ここまで7勝1敗の成績で貯金を6つ作っている左腕。マリーンズ戦は1勝0敗、防御率0.79と安定した投球を見せています。「マジック2の状況で順番が回ってくるとは思わなかった」と話す和田投手。シーズンでの優勝決定試合で先発は過去にはありません。ただ、ルーキーイヤーの日本シリーズでは日本一の胴上げ投手になり、昨年の日本一が決定した試合でも先発して好投しており、注目が集まるマウンドではいつも好結果を残す頼れる存在です。
また、今年のシーズンスローガンである「S15(サァイコー!)」は福岡ソフトバンクホークス誕生15周年との意味合いも含まれています。15年前のソフトバンクホークス最初の公式戦、その開幕投手のマウンドに立ったのは和田投手でした。その左腕から投じられた1球から始まったチームの歴史。メモリアルイヤーにふさわしい歓喜のゴールとなるか楽しみです。
そして、野手陣では9試合連続盗塁と月間19盗塁でチーム記録に並んでいる周東佑京選手の「新記録」に期待がかかります。周東選手自身は「意識はしない」と自然体で試合に臨むことを強調していました。