九州、沖縄地区の高校・大学の女子硬式野球部ならびにクラブチームの女子野球NO.1を決める「2022ホークスカップ クイーンズトーナメント supported by SMBC」が6月11日(土)、12日(日)の両日で開催されました。
全8チームが参加し、大会初日はタマホームスタジアム筑後を舞台に開会式から準決勝までが行われ、大会2日目はPayPayドームに舞台を移して決勝戦と表彰式が行われました。
そしてPayPayドームで行われた決勝戦は、九州ハニーズと折尾愛真高校の決戦となりました。
試合は序盤から九州ハニーズが主導権を握りました。一回表に川端友紀選手の先制打を口火に、楢岡美和選手、船越千紘選手と3、4、5番打者の連続タイムリーなどで一挙4点を先取します。二回表にも1点を追加すると、四回表には押し出し四球や内野ゴロの間に得点を重ねるなどソツのない攻撃を見せて4点追加して一気に畳みかけました。
九州ハニーズは先発した百田陽菜投手も好投。折尾愛真高校は四回に1安打を放つのがやっとで、なかなか反撃することが出来ずに、試合は9-0の五回コールドとなりました。 九州ハニーズは今年創設されたチームで、初出場初優勝を飾りました。
チームを率いるのは、かつて福岡ダイエーホークス・福岡ソフトバンクホークスでも活躍した宮地克彦監督です。「まさかこういう形で、このドームに戻ってくるとは思いませんでした」と日焼けした顔に白い歯を浮かべました。この日はかつてホークスのファームコーチ時代にともにユニフォームを着た松田宣浩選手や中村晃選手らと再会も果たしていました。「時間が流れてるなっていうのを感じましたが、みんなが挨拶に来てくれて、福岡はいいな、やっぱホークスはいいなっていうのをしみじみと思いました」と話しました。
女子野球の魅力に魅せられて、女子野球の指導者として歩み始めて4年目となった宮地監督。「まずは多くの人に、九州の皆さんに女子野球を知ってもらって、興味を持ってもらって、応援をしてもらいたいです。ゆくゆくは九州ハニーズのようなチームが九州全県にできるなどしてチーム数を増やして、リーグ戦なども盛り上がっていけば。さらには15歳以下の世代がプレーできる環境も整っていけば。『#拡がれ女子野球』の合言葉のもとに、小学生から大人まで女子野球を楽しめる環境を作っていきたい」と今後の夢も話しました。
そして九州ハニーズの創設者の1人でもある川端友紀選手(東京ヤクルトスワローズ・川端選手の実妹)も「この優勝は、九州の皆様に女子野球や九州ハニーズを知ってチャンスだったと思います。ここをスタートに、まだまだ今シーズンの試合が残ってるので、もっともっとチーム力も上げていけるように頑張っていきたいと思います」と話しました。
また、大会MVPには1回戦で本塁打も放った深海舞絵選手が選ばれました。「このような大きい舞台でプレーすることができて、そしてみんなと一緒に優勝することができて嬉しく思います。人生初めてのMVPだったので、すごく驚きました」と目を丸くしていました。優秀選手賞には折尾愛真高校の中村凪沙選手が選ばれました。