【8月20日（火）　ホークス3－2バファローズ　ヤフオクドーム】

347日ぶりの勝利――新垣渚投手に会心の笑顔が戻りました。この日が今季4度目の先発登板。中47日という久々の一軍マウンドでしたが、「最初から飛ばしていった」という力強いピッチングでした。

先発としての役割を果たす5イニングの力投。許したのはソロ本塁打の2安打のみでした。3回表には2つの四球で走者をためて、バッターは前の打席で本塁打を浴びた糸井選手という大きなピンチを迎えましたが、「とにかく腕を振って投げました」。勝負球のスライダーはやや甘くなりましたが、新垣投手の気迫が勝り、見事空振り三振を奪いました。

「二軍にいた時間はやはり長く感じました。でも、それまでの自分を見つめ返したりして、調子を崩さないよう調整してきました」
落ち込んだり、気持ちが切れたりすることはなかったといいます。「家族がいますから。2人の子供のために頑張らないといけない」。一軍に上がればナイター中心の生活となり、子どもたちと顔を合わせる時間は減りますが、「寂しがるかもしれないけど、僕が投げている姿を見せられる方がいい」と優しく笑いました。

その新垣投手に白星をつけるべく、チーム一丸となって援護。打では内川聖一選手が4打数4安打の活躍。5回の決勝打は柳田悠岐選手が放ちました。リリーフ陣も4投手で無失点リレー。最後は五十嵐亮太投手が締めて今季6セーブ目をマークしました。

この日は首位のイーグルスが敗れたためにホークスの自力Vの可能性が復活。6ゲーム差離れていますが、その背中を着実に一歩ずつ縮めています。