ヒーローインタビュー
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【4月3日(木) ホークス5×-4ファイターズ ヤフオクドーム】
重苦しいムードを若鷹たちが吹き飛ばした。1点を追いかける9回裏、打線1人1人が「俺がやる。」の強い気持ちでつないで劇的なサヨナラ勝利を生みました。
9回の攻撃を振り返りましょう。先頭は柳田悠岐選手。ボテボテの一塁ゴロでしたが、気迫あふれる全力疾走が相手守備の乱れを呼んで一塁セーフ。貴重な先頭打者が出塁すると、続く鶴岡慎也選手が送りバントを決めて1死二塁とチャンスを広げました。
ここで打席は中村晃選手。「とにかくアウトにならないこと。進塁打じゃなくて、次へつなぐことだけを考えていました」。カウント1ボールからの2球目。「チャンスの場面では早いカウントからでも積極的に打ちに行った方がいい」と強振した当たりは右翼手の頭を越える長打になりました。柳田選手が生還して同点。とにかく「無我夢中でした」と中村選手。二塁ベース上では左手でガッツポーズを作り、「よっしゃ」と気合の叫び声を上げました。
その後、本多雄一選手が四球でつなぎ1死一、二塁。ホークスに勝利を手繰り寄せる劇打を放ったのは、2番・今宮健太選手でした。「良い緊張感を持ちながら、すんなり打席に入ることが出来ました」。2ボールからの3球目を三塁スタンドにファウル。「打球が上がり過ぎている」と気持ちを切り替え、続く4球目、「センター、センター」を意識しながら振り抜いた打球は右中間を破っていきました。
今宮選手にとっては昨年7月に続きプロ2度目のサヨナラヒット。「今まで全然打てていなかったけど、先輩たちが繋いでくれたチャンスで打てて本当に嬉しかった」と満面の笑みを浮かべて話しました。
今年はオープン戦から絶好調が続き、初めての"連敗"にチームにはやや動揺がありました。この日もぎりぎりまでリードを許す展開に重苦しさもありましたが、9回裏攻撃中のホークスベンチはみんな立ち上がって声を張り上げて、誰もがチームを鼓舞しました。その中で連敗は2でストップ。開幕からの本拠地6試合を4勝2敗で勝ち越し。再び上昇ムードを取り戻したホークスは、仙台、所沢へと遠征に出かけます。
2014年4月4日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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